2018年6月11日 (月)
法律ドラマ法律監修の「感覚」
「リーガルハイ」(フジテレビ)、「グッドパートナー」(テレビ朝日)といったドラマの法律監修をさせて頂いておりました。
テレビ関係の法律業務については、色々とさせて頂いているのですが、法律ドラマ監修については、上記法律ドラマの後は特にしていなかったのですが、今般、「ヘッドハンター」(テレビ東京)で少し法律監修をさせて頂きました。
そして、久しぶりに、ドラマプロットやドラマ台本を読みながら、ストーリー展開を法的に論理的に正しくするための事実提案をする「感覚」を思い出しました。
通常の弁護士業務は、事実を拾い、事実を分析し、法的解釈をするものです。法律ドラマの法律監修においても同じような作業をするわけですが、一つだけ異なることがあります。それは、ドラマのストーリーに沿って、想定すべき結果を生み出すために「事実」を「作り出す」ことを提案するという業務があることです。この業務が普段の弁護士業務を見直す機会にもなっております。
つまり、ドラマにおいては期待すべき結果やストーリーがあり、そのような結果を生み出すために、様々な事実が必要となります。その事実を「作出」することが重要となります。この事実の作出と提案ということを通じて、普段の弁護士業務で行う事実を拾う、事実を分析するという作業がいかに重要かを振り返ることにもなっております。
やはり、弁護士にとって重要なのは、事実を見つめ、事実を拾い、事実を分析することなのだと思います。この地味で、コツコツとした作業を疎かにしないこと、そんな初心を大事にしていきたいと思っております。
日常業務とのつながり
まさに事実認定について、少し異なる視点で自ら研鑽される機会をもっておられるとのこと、羨ましく思いました。こういうキャラクターの役柄だからこういう事実があったことになじむ・・・といったことを考えることも人間そのものの研究になって、日常の業務に大変有意義だろうと思いました。
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