出張授業のための準備
大阪弁護士会では大阪府下の高校を対象に、無料で弁護士を派遣して出張授業を行っています。詳しくは下記URL。
http://www.osakaben.or.jp/01-aboutus/committee/room/lowroom/02.php
この出張授業ですが、平成29年度では300クラスを超える申し込みがありました。
弁護士は力仕事?
裁判手続では,当事者双方から,大量の書面が裁判所に提出されます。それぞれの言い分を記載した書面(準備書面,主張書面などと言います)のほか,それを裏付ける証拠のコピーなどです。
そのため,大規模,複雑な事件では分厚い記録のファイルが何冊にもなることがあります。
裁判期日にはそれを持参しますので,ファイルが多くなる時は,スーツケースに入れて転がして出廷することもあります。これはかなりの力仕事です。
これは私が弁護士登録以来,変わらない姿です。
他方,世の中では,ここ10年ほどで,映像や音楽の電子配信,書籍の電子化などが進み,身の回りのものが小さく,軽くまとめられるようになってきました。
スーツケースで記録を運んでいるのは,何か時代に取り残されている感があります。
そのため,現在,各方面で裁判手続のIT化の検討が進められています。
書面のオンライン提出やWEB会議の導入までも検討されていると聞きます。
将来,IT化が進めば,上記のような記録運搬の手間が省けそうです。タブレットに書面を入れて軽々と運ぶ姿を想像すると,楽しみでもあります。
8/3 13:00~「スクールロイヤーは見た!」
子どもの権利委員会の加藤慶子です。
文部科学省の問題行動調査によると,
2017年度の全国の小中高校などで認知された
いじめの認知件数は,
41万4378件で過去最多。前年比で3割近く増えています。
この数字は決して悲観するべきものではありません。
私は,大阪府が2013年に事業を開始した当時より,
スクールロイヤーをやらせていただいています。
「AとBとの間にトラブルがあって,
少し前にはAがBに対して嫌がっているのに
○○していたんですよ。
それが,今はBがAに●●とあだ名で呼んだことを,
Aの保護者がいじめだと訴えているんです。
これもいじめになるんですか?」
こんな相談があったとしたら,私は,
弁護士のお仕事
弁護士って何をしているのか・・・
実はなかなか分かってもらえていないかもしれないなあと感じております。
私は、弁護士さんは何をしているのですか?と聞かれると、
1 紛争に関する相談、代理人
2 刑事事件が起きた時の弁護人
3 会社等関係の契約関係のチェック・相談・作成、顧問業務
4 危機管理、コンプライアンス関係対応
5 社外取締役・監査役等の外部対応
6 その他(私がたまにしているドラマの法律監修等)
と答えています。
が、このうちの3以下があまりピンと来ていない方が多いように感じます。確かに、1と2が主たる業務であることは間違いないのですが、今、様々な分野で法律や法律的観点が必要とされているように思います。
ダイレクトに法律が適用される場面ではないかもしれませんが、社会的影響等を考えて行う対応等について、弁護士がアドバイスをすることはよくあります。
委員会活動というのは
弁護士会の委員会活動というのは変わっている。弁護士はみな、自分の経済的利益にならない、かなりの作業を、報酬もなく行っている。消費者被害の対策や、交通事故被害者を助ける、権力から国民を守る、子どもの人権を守る、未来の主権者を育てるなどのために、弁護士会としての声明を発表したり、立法政策に働きかけたり、弱者救済や災害相談のために弁護士会で当番などの仕組みを作ったり、講演などを行ったりしている。
これらボランティア的な活動は、個々の弁護士が社会に対する使命感というものに突き動かされてきたからこそ実現できているのだと思う。もちろん、この使命感が大きな原動力となっているのであるが、とはいえ、どうやら委員会活動をする効用は他にもありそうだ。