成人の年齢は下げるべき?
「民法」という法律があります。
契約、損害賠償、相続、結婚や離婚といった、私たちの生活の基盤になっているルールです。
この民法がいま変わろうとしています。
大きく、契約など債権に関するルールの改正、結婚や相続など家族に関するルールの改正が予定されていますが、もう一つ、20歳から成年(成人)になりますが、それを引き下げて18歳から成年(成人)としようという動きがあります。
大阪弁護士会では、3月30日にこの成年年齢の引き下げに関して意見書を公表しました。
http://www.osakaben.or.jp/speak/view.php?id=147
http://www.osakaben.or.jp/speak/db/pdf/2017/oba_spk-147.pdf
事例と対話で学ぶ「いじめ」の法的対応
今年1月11日のブログで「書籍が出版されます」と宣伝しましたが、この3月、無事に出版されました。
執筆・編集期間約2年。
タイトルは、
「事例と対話で学ぶ『いじめ』の法的対応」(エイデル研究所 発行)です。
子どもの権利委員会の中でも、いじめ調査の第三者委員会やいじめの対応に興味のある弁護士が有志として「いじめ問題研究会」を作って集まり、執筆したものです。
せっかくですので、内容をご紹介させて頂きます。
本書は、平成25年6月に成立した「いじめ防止対策推進法」と、
同法に基づく「いじめ」へのあるべき対応を、法的に解説するものです。
1つめの特徴は「逐条解説ではない」です。
重要と思われる条文を取り上げ、基本的な解説を行っています。
小学生向けの法教育イベント
私は法教育委員会に所属しています。
このブログでは法教育のことについてばかり書いていますが、他の仕事をしていないわけではないです。
題材としても、活動紹介の点からしても、非常に書きやすいのです。
ようするに引き出しが少ないのです。
すみません。
さて、私は、出張授業に行ったり、各イベントに参加したりします。
最近では、小学生向けのイベント「ほうりつのがっこう2017」に参加しました。
小学生向けの法教育というと、ちょっと早いのではないかと感じられる方もいるかもしれません。
4月14日に、民法の改正法案が衆議院で可決されました。
ブログをご覧の皆様、弁護士の丹羽一裕と申します。
4月14日に、民法の改正法案が衆議院で可決されました。
おそらく、今国会で成立することになるでしょう。
では何が変わるのでしょうか。
まずは、今の民法の沿革から見てみましょう。
今の民法が施行されたのは、明治31年、今から120年ほど前のことです。
大変読みづらいものであったため、平成17年には現代語化されました。
しかし、その後も大幅な改正は行われることはありませんでした。
この間、法律の文言だけでは白黒つけられないものについて、たくさんの判例が出されることになりました。
そのため、判例を知らなければ、法律を見てもさっぱりわからないことがたくさんあります。法律の文言を読んだだけでは、法的な取扱いがどうなるか、わかりません。一般の方々にはとても分かりにくいのです。
日頃の心がけ
不肖ワタクシ、弁護士になって15年ちょっとが経ちましたが、特に最近は月日の過ぎるのが本当に早く感じます。今年だって、お正月なんてついこの間だと思っていたら、もうすぐゴールデンウィークじゃないですか。ウカウカしていると1年なんてあっという間ですね。そして、とうとう年齢も40代の後半にさしかかりました。
ワタクシも常に人には優しくありたい、と思っていますが、そろそろ優しくされるほうに近づいてきたのかな、とも思います。自分ではまだまだ若いつもりですが・・・。
ワタクシ、こう見えても電車の中でお年寄りや妊婦の方が近くに立たれたら、なるべく席をお譲りするようにしております。
ただ難しいのが、思いやりが過ぎて、お譲りすることが却って失礼にあたらないか、という深謀遠慮が働いてしまいがちなところです。