マンション購入勧められる 婚活サイトで知り合った男性から (2014年10月11日掲載)

Q. インターネットの婚活サイトで知り合った男性と仲良くなり、何回も食事に行っています。その男性から最近、「将来に備えて投資用マンションを買った方がいいよ。不動産会社も紹介してあげるから」とたびたび勧められ、「もしかして婚活詐欺?」って不安を感じています。でも、男性のことを信じたいし、早く結婚もしたいし・・・。どうしたらいいですか。

■冷静に判断し弁護士に相談も

A. 最近、婚活サイトで知り合った相手に勧められるまま投資用のマンションを購入してしまうトラブルが急増しています。自分が資金管理や資産運用に詳しいなどとアピールし、さりげなく年収などを聞き出したうえで言葉巧みにマンションを買わせるのです。いわゆる「デート商法」のような手口と言えます。
 もし、このようなトラブルに巻き込まれてしまっても、マンション購入から8日以内であれば、クーリングオフによって解約できる場合があります。ただし、不動産売買におけるクーリングオフの適用は限定的で、必ずしも解約できるわけではありません。また、適用されるケースであっても、結婚への期待感からだまされていることに気付かず、解約期間を過ぎてしまうことも多いようです。
 クーリングオフ以外には、相手の詐欺行為を理由にした契約の取り消しや、錯誤による無効を主張する方法も考えられます。しかし、購入したマンションを実際に所有している以上、詐欺もしくは錯誤があったとまでは認められず、取り消しなどができない可能性も十分あります。
 つまり、購入後におかしいと感じても、事後的には対処できないケースがあるのです。まずは安易に契約しないことが何より大切であると心得てください。
 私も婚活ブームに乗りきれていない感のある妙齢の一女性として、あなたの揺れる気持ちはよく分かります。しかし、男性が普通、結婚相手と考えている女性に対して、「将来に備えて投資用マンションを買った方がいいよ」なんてことを言うでしょうか。それなら自分で投資をして2人の将来に備えてくれよ、とは思いませんか。
 マンションの購入は、結婚と同様に人生を懸けた大きな判断です。ローンの返済や購入後の運用コストなども踏まえて慎重に判断すべきであって、相手に気に入られない一心で契約するなどということは絶対に避けなければいけません。婚活とういう特殊な状況であっても常に冷静な判断を心掛け、何かおかしいと感じた時にはすぐに弁護士などの専門家に相談に行くようにしてください。 

<回答・御手洗万里衣弁護士(大阪弁護士会所属)>

※記事内容は掲載当時のものであり、現在の制度や法律と異なる場合もございます。

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