料理 写真とかなり違う (2015年10月10日掲載)

Q. 初めて入ったレストランで写真付きメニューを見て注文したところ、出された料理が写真とかなり違っていました。ハンバーグは小さく、ポテトもついておらず、ステーキも小さくて薄い・・・。文句を言うも、店長は「すいません」と謝るものの「写真はイメージ」と言うだけ。法的に問題はないのでしょうか。

■誤認させる表示は規制対象 明白ならキャンセル可

A. レストランは、客が食べたいものを正確に選択できるような表示をしなければなりません。一方で、食欲をかき立てたり、おいしそうに見せたりするため、メニューの写真をある程度誇張することは許されます。
 表示が実際の料理などとかけ離れていて、一般消費者が誤認する表示は「優良誤認表示」として、景品表示法で規制されます。同法に違反した事業者は、国などから違反行為差し止めなど必要に応じた措置命令を受けます。また、違反した事業者に対して課徴金を納付するよう命令する制度も施行される予定です。

 もっとも、レストランの客にとって関心があるのは、メニューの写真通りの料理を出すよう求めることができるか、注文をキャンセルすることができるかだと思います。
 レストランが「写真はイメージ」と言うのは、必ずしも写真通りの料理を提供できるわけではないとの意味です。
例えば、数量や材料(品質)に明白な違いがなく、単に盛り付け方や光の加減による色の違いであれば、「イメージ」の範囲です。この場合、作り直しを求めたり、キャンセルすることはできません。逆に、明白な違いがあれば、キャンセルなどができます。

 相談のケースは、ポテトの有無は明白なので、ポテトを追加するよう求めることはできそうです。ハンバーグやステーキのように大小や厚みの話になると、小さくても重さが同じということも考えられ、主張が認められない可能性も十分にあり得ます。
 「写真と違う。こんなの詐欺だ!」と思うかもしれませんが、法律上の「詐欺」は認められないでしょう。なお、写真と異なる料理を食べてしまえば、あるがまま受け入れたことになるので、代金支払い義務があります。


<回答・西塚直之弁護士(大阪弁護士会所属)>

※記事内容は掲載当時のものであり、現在の制度や法律と異なる場合もございます。

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