別れた彼氏が「ネットに写真」 嫌がらせにどう対応 (2014年3月8日掲載)

Q. 友人の女性が、別れた彼氏から嫌がらせを受けて困っています。その彼氏は、友人のスマートフォンに女性のヌード画像を送りつけ、「お前のこういう写真をインターネット上にばらまいてやるからな」と言っているそうです。これって犯罪ですよね?どう対応したらいいですか。

■深刻化する前に警察に相談を

A. 夫婦や男女関係がもつれ、元配偶者や元恋人の裸などの写真をばらまくことは、昔からあった嫌がらせ行為と言えます。ただし現代では、ネットを通じて誰でも簡単に写真や動画を公開することができ、削除されなければ半永久的にそれは残ります。取り返しのつかない深刻な被害をもたらす恐れがあり、「リベンジ(復讐)ポルノ」として社会問題となっています。
まず、ヌード画像をネット上にばらまく行為は、刑法の名誉毀損罪(3年以下の懲役・禁錮または50万円以下の罰金)に該当すると考えてよいでしょう。「グラビアアイドルの写真はネットにいくらでも載っているじゃないか」なんて言い分は通用しないと思った方がよいでしょう。最近も、元交際相手である女性の裸の写真をネットに投稿した男性が逮捕されたとの報道がありました。
また、画像の内容によっては刑法の「わいせつ電磁的記録頒布罪」(2年以下の懲役または250万円以下の罰金・科料、もしくは両方を併科)、女性が18歳未満ならば児童ポルノ法の「公然陳列罪」(5年以下の懲役または500万円以下の罰金、もしくは両方を併科)で処罰される可能性もあります。
さらに、あなたのご友人の場合、別れた彼氏は「ばらまいてやるからな」と脅していますので、この時点で刑法の脅迫罪(2年以下の懲役または30万円以下の罰金)が成立しています。
実際のケースでは、はっきりした脅迫文句もなく、いきなり画像や動画がネットに流出するかもしれません。相手に不審な言動があれば、被害が深刻化する前に対応しましょう。ためらわずに警察あるいは弁護士にご相談されることをお勧めします。
    

 <回答・豊永泰雄弁護士(大阪弁護士会所属)>


※記事内容は掲載当時のものであり、現在の制度や法律と異なる場合もございます。

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