1,弁護士会とは
弁護士は、弁護士法で、基本的人権と社会正義の実現が使命とされています。弁護士法は、弁護士の使命の観点から、弁護士を強制的に弁護士会(法人)に加入させ(強制加入団体)、自治権を認め、弁護士の監督を委ねています。各都道府県に1つの単位弁護士会があり(原則)、東京に単位弁護士会と弁護士を束ねる日本弁護士連合会(日弁連)があります。
2,大阪弁護士会とは
大阪府には大阪弁護士会(大阪市北区西天満)があります。大阪弁護士会は、1880年(明治13年)から130年の長い歴史をもっています。2010年4月1日現在、会員は3593名、うち女性は543名(15.1%)です。
3,大阪弁護士会の活動
大阪弁護士会は、市民の権利擁護のために様々な活動をしています。
法律相談センターのもとに、大阪の各地に相談センターを設け法律相談にあたったり、行政と連携し、また行政から委託をうけて府下の各市町村などで法律相談を行っています。
高齢者・障がい者のための出張相談、最近問題となっている労働者、多重債務者やホームレス・貧困者などの生活再建支援のための活動もしています。
弁護士会は、多くの委員会が活発に活動しています。例えば、人権救済、消費者保護、少年のための様々な人権活動をしています。
また、今年度から、市民に法律や弁護士の活動を知ってもらうために、大阪府下の全高校(国・公・私立)を対象に、各クラスに弁護士を無料で派遣して法教育を行う制度も確立しました。
4,現在の課題・・・裁判員裁判
昨年5月から始まった国民が裁判に参加する裁判員裁判で、裁判についての市民の関心が高まっています。裁判員裁判は一応円滑に実施されていますが、本格的な否認事件や死刑対象事件など本格的な事件はこれからです。弁護士会も、被疑者・被告人の権利を守る弁護の立場から、弁護技術の向上と裁判の円滑な実施に努力を重ねて行く所存です。 |