市民とともにある弁護士会・会員とともにある弁護士会
我が国の弁護士数は約32,000人であり、そのうち大阪弁護士会に約3,900人が登録しています。弁護士法第1条は、「弁護士は、基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命とする。」と定め、弁護士を公共的な職業と位置づけています。
私ども弁護士は、それぞれの日常業務において依頼者に質のよい法的サービスを誠実に提供することを通じて、この使命を全うすることに努めてきました。また、弁護士及び弁護士会は、日常業務とともに、社会に様々に生起する人権問題や社会問題に取り組み、「市民のための司法」の実現を目指して司法制度改革を推進してきました。
本年度、私どもは、「市民とともにある弁護士会」を会務執行方針に掲げ、このような弁護士の日常業務や弁護士会の諸活動が市民の皆様により身近かなものとなるように活動してまいります。弁護士会は、活動を進めるにあたって、従来にも増して市民の皆様と手を携えて共に活動する姿勢を貫き、「市民の目線」からみて共感できる活動を展開し、弁護士のプロフェッションとしての役割に対して市民の皆様のご理解とご支持を得たいと思います。また、弁護士の日常業務を、徹底して「利用者の目線」に立って見直し、利用者から真に信頼される法的サービスを提供し、市民の皆様の身近かに居ていつも市民をサポートする弁護士をめざしてまいります。
また、私どもは、「会員とともにある弁護士会」をもう一つの会務執行方針に掲げ、会員各人が弁護士という職業に誇りと生き甲斐を持ち、安んじて弁護士としての日常業務に励み、公益活動にも積極的に参加して弁護士の使命を全うすることができるように、様々な施策をもって会員を支援し、環境整備に努めてまいります。
本年度、大阪弁護士会は、これら二つの視点を持って会務を進め、東日本大震災の被害救済に取り組み、人権擁護活動を更に推進し、刑事司法の改革、民事司法の改革、男女共同参画の推進等の諸課題にひとつひとつ地道に取り組んでまいります。
どうぞ市民の皆様方のご支援とご助力をお願い申しあげます。 |