OSAKA BAR ASSOCIATION

-
第1回「大阪弁護士会人権賞」受賞者決まる!!
[2002年5月13日]

昨年度の水野執行部が提唱してもうけられた「大阪弁護士会人権賞」の始めての受賞者が、DVシェルターの「NPO 女のかけこみ寺・生野学園(理事長 渡辺和恵氏)」「スペースえんじょ」(代表者 上田美江氏)に決まりました。

人権賞は、「社会の隅々において広く人権擁護活動を行う個人、グループ又は団体に対して」おくられるものです。

受賞者は、マスコミ関係者、学者、文化人、市民運動家、当会の弁護士などからなる選考委員会で、自薦、他薦の候補者について選考し、その答申にもとづいて会長が決定することになっています。

今年度の選考委員会は、安東仁介氏(同志社大学法学部教授)、金東勲氏(龍谷大学法学部教授)、竹中恵美子氏(大阪府立ドーンセンター館長)、鈴木則雄氏(朝日新聞大阪本社編集局長)、茂木洋子氏(関西いのちの電話相談理事)と当会の安富巌弁護士(前常議員会議長)、播磨政明副会長、前年度人権擁護委員長の岩田研二郎で構成され、4月30日に開催された選考委員会で審議の結果、選考がなされたものです。

今回の候補者は、自薦、他薦あわせて9つの団体、個人が選考対象となりました。外国人・難民の人権、障害者の人権、犯罪被害者の人権、国際人権、女性の人権、ネットプライバシーなどの各分野にわたる人権活動を行う団体、個人について、その活動内容、財政などについて、石田法子前副会長らが集められた資料に基づいて選考しました。

選考委員会では、佐伯照道会長のあいさつのあと、安東仁介氏を選考委員長に選任して、人権賞のコンセプトについて意見交換し、「社会の隅々で活動する草の根的な人権活動に光をあてたい」「タイムリーなものも」「民間の目を大事にしたい」「実績も大事だが、これから伸びる活動に励ましの意味でおくりたい」などの意見が出ました。

そして、昨年秋に「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律」が施行され、夫の暴力から逃げる女性や子どもたちを一時保護する民間シェルターの活動の重要性がクローズアップされていることなどから、大阪でDVシェルターとして地道な活動を続けている、さきの二つの団体を受賞者として選考しました。

昨年11月の近弁連人権大会シンポジウムでも「女性への暴力と法的救済」をテーマにとりあげたことや、この6月に大阪で「シェルターシンポジウム大阪2002」という民間シェルターの全国会議が開催されることもあり、時宜を得た受賞となったと思います。
 
BACK | ▲TOP


Copyright 2001 Osaka Bengoshi Kai. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.