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- 実施の趣旨
中国産やせ薬による健康被害は、平成14年9月20日付厚生労働省の発表によれば、被害者数は817人となり、深刻かつ大規模な欠陥商品被害事件となっています。
公表された商品名は53種類にも及び、被害内容も肝機能障害、甲状腺傷害と重篤なもの(死亡者数4名、入院者数約145名)が多く報告されています。
昭和40年代の後半頃から始まったといわれる健康食品ブームは、現在も続いており、多くの健康食品が流通していますが、かかる健康食品については、健康食品として銘打ちながら、薬としての効能を広告宣伝するもの、人体に対して薬理作用があるにもかかわらず健康食品として商品化しているもの、健康の維持・増進に効能がないにもかかわらず、あるかのごとく装って商品化したものなどの問題点等が指摘されています。
しかしながら、健康食品に対する規制は十分なものとは評価できず、これまでにも健康食品被害が生じていました。
今回の事件は、N−ニトロソーフェンフルラミンという医薬品成分が含まれているにもかかわらず、薬事法上必要な承認を得ずに健康食品として国内でも販売された商品による被害であり、現在流通している健康食品の危険性を明確に示すものであり、事件の実情を調査し、現行の取締法規等の問題点も検討しなければなりません。
また、被害者に関しても、被害救済が行われているのか、特に国内製造業者、販売業者等はどのように対応しているのかを調査・検討する必要があります。
そこで、当会では、中国製やせ薬による健康被害を中心に、やせ薬による健康被害について、被害内容、商品の販売方法等を含めた流通経路等を調査し、被害者救済の方法を検討し、かつ、現行法等の問題点等を検討するために標記の110番を実施いたします。
- 実施日時
2002年10月15日(火)午前10時〜午後4時
実施場所は、大阪弁護士会館
- 電話番号(3台)
代表番号 06−6364―2202(代)
- 相談担当者
大阪弁護士会消費者保護委員会委員
- 実施の要領
上記時間帯に電話にて被害情報等の収集、相談活動等を実施致します。
- 問合せ先
大阪弁護士会委員会担当室 消費者保護委員会担当事務局
Tel 06-6364-1227 Fax 06-6364-0252
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