2012年4月26日 (木)
小沢一郎無罪判決
本日,東京地裁で小沢一郎に対する無罪判決が出た。
政治資金規正法違反という容疑名もそうだが,特捜部が立件を断念した中,検察審査会が二度にわたり起訴相当と議決し,強制起訴に至った経緯からしても,無理筋の事件だったのであろう。
今回の裁判では,検察官調書が軒並み却下された。
日本の裁判は「調書裁判」といわれ,公判廷での証言や供述ではなく,捜査段階の調書に記載された供述のほうが信用されて事実認定される傾向がある。また,捜査段階で捜査機関の圧力に屈し,ひとたび自白調書が作成されてしまえば,公判で覆すのは難しい。
今回の裁判を契機に,捜査段階の調書が重視されるあり方が見直され,公判中心主義が加速されることを期待している。