2019年2月28日 (木)

委員会活動というのは

 弁護士会の委員会活動というのは変わっている。弁護士はみな、自分の経済的利益にならない、かなりの作業を、報酬もなく行っている。消費者被害の対策や、交通事故被害者を助ける、権力から国民を守る、子どもの人権を守る、未来の主権者を育てるなどのために、弁護士会としての声明を発表したり、立法政策に働きかけたり、弱者救済や災害相談のために弁護士会で当番などの仕組みを作ったり、講演などを行ったりしている。
 これらボランティア的な活動は、個々の弁護士が社会に対する使命感というものに突き動かされてきたからこそ実現できているのだと思う。もちろん、この使命感が大きな原動力となっているのであるが、とはいえ、どうやら委員会活動をする効用は他にもありそうだ。

 

 先日、弁護士の委員会活動について議論する機会があった。議論の場で、ある方が委員会活動を、「クラブ活動のように(熱中して)やってきた」とおっしゃった。
 そこで考えてみるに、様々な委員会は、大きく2つの効用があるのではないかと思われる。「伝達欲求」と「知的欲求」の充足という効用だ。委員会に参加すると、専門的な知識や最先端の情報などを収集する機会が増える。これは、「知的欲求」をみたすものだ。また、高齢者や生徒などに講演、授業を行ったりすることや、私の所属している「弁護士過疎地域派遣弁護士養成プロジェクトチーム」では法テラス(過疎地域対策や弁護士費用援助他を行っている独立行政法人)などで弁護士過疎地域に派遣される予定の新人弁護士に、OJTの機会を作って一緒に事件を受任するなどの援助をしているところだが、これも新人弁護士に対して「伝達」するわけなので、「伝達欲求」を満たすものかもしれない。もとより、どの委員会でも、先輩弁護士は新人に対してはいろいろと「伝達」するわけだから、それも「伝達欲求」を満たすものだろう。

 人は、太古の昔から、この2つの欲求によって文明を発展させてきたのかもしれない。

 

 「なあなあ、昨日テレビでやっててんけど、オリーブオイルがお通じにええらしいでぇ。」「いやぁー、そうなん?どなして食べるん?」
 今も、伝達と知的探求は、そこかしこで行われている。

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