2017年12月4日 (月)

ロシア革命100周年

テレビ番組欄を漫然と見ていたら、「ETV特集 ロシア革命 100年後の真実」という番組が目の中に飛び込んできました。

 

そうか、今年はロシア革命から100年目か!

 

私にとって、ソ連邦という国は高校時代に「消え去った」国であり、

国や20世紀に出現した社会主義という形が消え去るという瞬間に直面した時、何とも言えない感情が沸き起こったことを今でも覚えています。

 

ということで番組を視聴しました。

 

第一次世界大戦に対する厭戦気分が蔓延していた民衆・兵士の心をつかみ、革命を成就し、世界でまだ存在しない「民衆のための社会」主義国家建設に邁進した姿、他方で、反革命派に対する暴力的弾圧も辞さなかったレーニンの功罪が描かれていました。

 

  先に映画を観るか、先に原作を読むか。

  小説好きの私としては、2時間程度の映像は物足りないと思っていましたが、大昔、『ドグラ・マグラ』(原作・夢野久作)をどうやって映像化するんだと思いながら観たところ、故桂枝雀さんの演技などにすっかりやられてしまい、それからは小説とは別に、映画は映画なりのおもしろさがあると思うようになりました。『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』(原作・P・K・ディック)の映画版『ブレードランナー』も、映画だからこそのカッコ良さがあります。

  ちょっと前の『紙の月』(原作・角田光代)も、原作で繊細に描かれていた夫に対する主婦のわだかまりがどこまで出るかと思ったけれど、宮沢りえさん、良かったです。でも、結末はちょっと違う。なので、全体を通しても、映画と原作とは、ちょっと、違う。だいたい、札束が舞う中の宮沢りえさんという宣伝画像がステキ。私としては、小説には出てこない小林聡美さんの役柄がとても良かった。

  これもちょっと前ですが、『嗤う分身』という不思議な映画があり、原作の『二重人格』(原作・ドストエフスキー)を読んだところ、本当にまぁ、あの不気味な両極端な人格を、1人の役者さんが上手く演じてたよなぁと改めて感心しました。

2017年9月4日 (月)

過去から学ぶこと

先月は8月ということで、NHKを主に戦争に関連する様々な番組が放映されていました。

 

その中でも印象深かったのは、「戦慄の記録 インパール」でした。

援蒋ルートの遮断を戦略目的として、日本軍が占領していたミャンマーからイギリスが支配していたインド北東部の都市インパール攻略を目指した作戦「インパール作戦」を描いた番組でした。

 

1 相手の戦力を無視した作戦

2 補給を全く考えない作戦

3 多大な損害については全く考えない作戦

4 作戦失敗を自覚しながらも作戦遂行し続ける上昇部の存在

といった特徴が番組の中では、様々な関係者の証言等から明らかにされ、日本軍の体質を浮き彫りにしていました。

 

そして、中でも驚きでしたのは、作戦失敗が明らかになり、そのことを指摘されながらも、作戦遂行し続けた上層部の存在と戦後も上層部はそのことに無自覚な状態が継続していたことでした。

 

2017年6月29日 (木)

国家とは

今回はドラマのことを書こうと思います。

 

先週あたりで春のドラマは大体終了しましたが、私は、いつものとおり、色々なドラマを見ておりました(笑)。

別にドラマの法律監修をしているからドラマを見ているわけではなく、純粋にドラマが好きなのです。

 

「あなたのことはそれほど」、「CRISIS」、「リバース」、「小さな巨人」と、なかなか見ていて面白かった作品が多いように感じました。

 

その中でも「CRISIS」は、国家とは何ぞやということを突き付けていて、見応え満載でした。

 

「この国の未来のために」とテロに走る少年たち、その少年たちを抹殺する国家、国家に都合が悪いことは全てもみ消して国家組織、「自分には子供は2人いる。1人くらいいなくなっても問題はない(1人が国家のための犠牲になることは厭わない)」と話をする総理大臣

 

国民一人ひとりよりも国家という抽象概念や組織、体面を保つことに国家の存在目的があるということなのであれば、国家とは何なのでしょうか。

 

 

 

先日、「この世界の片隅に」という映画を観ました。

 

 この映画は、戦時中の呉を舞台とした、同名のマンガを原作とするアニメーション映画であり、昨年の公開当初は上映館も少なかったのですが、口コミで人気が広がり、ロングランヒットとなっています。

この映画は、クラウドファンディングという、わかりやすく言うとインターネット上で賛同者から寄付を集めて製作資金とする新しい手法により、製作されており、その点でも、極めて異例なヒットでした。

 

 まだ上映中なこともあり、詳しい内容に触れるのは控えようと思いますが、太平洋戦争という難しい話題を扱う映画でありながら、明るい性格の主人公(浦野すず)の日常の描写を中心に、笑い話を交えながらストーリーが進み大変おもしろい作品でした。

 他方で、一見明るく日常生活が行われているなかで、徐々に戦争の惨禍が迫ってくる描写があちこちに挟まれており、やがてそのことに気づかされてハッという気持ちになるという、中々怖い作品でもありました。

 

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