2012年11月21日 (水)
平成24年弁護士会将棋大会
先日,将棋大会2回戦があった。
対戦相手はS原先生。
私は,先手になれば石田流,後手になればゴキゲン中飛車で戦おうと決めていた。
中飛車は,受けの要素が強い戦法といわれているが,ゴキゲン中飛車は,攻めの戦法である。にこやかでごきげんな近藤プロが開発したので,そう呼ばれている。
将棋は400年の歴史があるが,今でも新たな戦法が開発されているところに将棋の奥深さを感じる。
さて対局であるが,S原先生は,3七銀急戦でこられた。3七銀急戦は,ゴキゲン中飛車に対する有力な戦略といわれている。
私は,序盤で銀得を果たすことができた。対局前,優勢になったら,攻め急がず,自陣を整備するなどじっくり指そうと決めていた。
しかし,それができなかった。玉のまわりの歩をついて自陣を広げておけばよいのに,左の桂馬をはねてしまい,相手に攻撃の目標を与えてしまった。
中盤以降も,最低3~5手先は読んで指そうと思っていたが,それができなかった。熱くなっていたせいか,よさそうに見えた手をぱっと指してしまい,それが悪手だった。
「じっくりと攻め急がない」,「焦って動かない」,なかなか実践できないが,これが将棋上達の秘訣ではないかと考えている。
これは日常生活にも通じるであろう。うまそうな儲け話に飛びつかない。上司に言い返したくなってもぐっとこらえる。気がはやり独断で行動するのではなく,周囲に相談してから行動を起こす。
将棋は,人生勉強になる部分もあると思う。