平成26年度知的財産シンポジウム 「知財高裁設立10年 進歩性判断の到達点と課題」報告
平成27年3月12日午後1時から午後4時まで,大阪弁護士会館2階大会議室にて,大阪弁護士会と大阪弁護士会知的財産法実務研究会との共催により,「大 阪弁護士会 平成26年度 知的財産シンポジウム 知財高裁設立10年 進歩性判断の到達点と課題」が開催されました。
本シンポジウムは2部構成となっており,第1部では,はじめに飯村敏明先生(元知的財産高等裁判所所長)から「知財高裁の創設により,知財訴訟はどのよう に変わり,産業及び社会にどのような影響を与えたか」とのテーマでご講演頂きました。次いで田村善之先生(北海道大学大学院法学研究科教授)より「あるべ き進歩性(判断)の姿」とのテーマで,ご講演頂きました。
第2部では,パネルディスカッションが行われました。飯村先生,田村先生に加えて下萩原勉様(日本知的財産協会特許第2委員会委員長・日立製作所・弁理 士)と小池眞一弁護士(大阪弁護士会会員),室谷和彦弁護士(大阪弁護士会会員)がパネリストとして登壇し,松本司弁護士(大阪弁護士会会員)の司会進行 のもと,活発な議論が繰り広げられました。
本シンポジウムと同じくして大阪弁護士会知的財産法実務研究会から「特許審決取消訴訟判決の分析~事例からみる知財高裁の実務~」(商事法務)が発行され ましたが,同書籍が紹介されるとともに,当日配布資料の末尾にデータベース「審決を取り消した判決(平成25年4月~平成26年12月)」が掲載されまし た。
本シンポジウムは多数の会員にご参加頂き,大盛況のうちに終わりました。
シンポジウム終了後は懇親会が開催され,飯村先生,田村先生,下萩原様を囲み,楽しい時間を過ごさせて頂きました。