古き良き風習
今日、弁護士会内部の会派の総会がありました。
大阪弁護士会には、7つのグループがあり、私もそのうちの一つである法曹同志会に属しています。
派閥?と思われるかもしれませんが、そんな堅苦しいものではありません。
ただ、旅行等のイベントや、総会等は、会派ごとになされることが多く、同じ会派の先生方とは顔見知りになりますが、他の会派の先生とはほとんど面識がないという事態に陥ります。
ちなみに、私が所属する法曹同志会は、約3500人が属する大阪弁護士会にあって、250名足らずの少数(精鋭?)会派です。
7つある会派の中で、もっとも人数が少ない会派です。
人数が少ないと、すぐに先輩弁護士にあたる諸先生方と気さくにお話ができるので、かえって馴染みやすく、私はとても居心地がよいです。
総会のあと、食事会があり、その後、法曹同志会の先生方に飲みに連れて行って頂きました。
飲みにいった11名の中では私は最も若手でした。
ちなみに、弁護士が若手という言葉を使うときは、「年齢が若い」という意味ではありません。
司法試験合格後にある研修(司法修習といいます)の開始年度(●●期といいます)が遅い(=若い)か否かを指します。
私は弁護士3年目、60期ですが、11名の弁護士の中では最若手でした。
若手の特権だと思うのですが、諸先生方がご馳走してくれることが多いのです。 そして、今日も、楽しく過ごさせて頂いたうえ、すっかりご馳走になりました。
先生方に「いつもご馳走になりすみません」と言うと、「すぐにおごる側にまわるから、気にするな」とよく言われます。
通常の会社でも上司が部下に多少ご馳走することはあるでしょうが、弁護士は、その度合いが大きく、後輩弁護士が1円たりとも払わないことが多々あります。
弁護士が増え、特に東京や大阪等の都心部では競争が激しくなっていますので、今後は、今までのように先輩弁護士が後輩弁護士と食事等に行き、先輩弁護士が全額負担するという風習は減るかもしれません。
私としては、以前の勤務先のボス(=事務所の所長弁護士)や、法曹同志会の諸先生方に、数えきれないくらいご馳走になりましたので、何年後か(あるいは何十年後??)には、教え通りに後輩たちを誘い食事等に連れて行きたいと思っています。
弁護士の古きよき風習を承継し、いつか私も後輩たちに「すぐにおごる側にまわるから気にするな」と、かっこよく言い放ちたいものです。