雪山
先週末,今シーズン初のボードに行ってきました。日帰りでハチ北高原です。
天気予報では,強い冬型の気圧配置のため,大雪,暴風になるといわれていましたが,土曜日のほうが荒れる,と伝えていたとかいないとかで,日曜日なら大丈夫だろうと,日曜日にいくことにしました。
いうてもハチ北だし大丈夫だろうという考えもあったかもしれません。
しかし,ハチ北でも危険だったのです。
中国自動車道から舞鶴若狭自動車道,そして北近畿豊岡道を通っていくのですが,どのあたりからだったか,雪がちらつきだし,さらに路面には雪がうっすらとつもり,最後にはどこをみても真っ白という状態になりました。
高速道路は規制がかかり,関所を設け,雪用タイヤを装着している車両のみ通行を許可していました。
さらにすすむと,ここは兵庫県か?!というくらいの辺り一面の雪景色!
減速しながら時間をかけてようやく山のふもとに到着。いざスキー場へ!!
一面真っ白の雪景色,山道をトロトロと登っていく途中,スリップしたと見られる車を数台みかけました・・・。
気を引き締め運転に集中し,ようやく,ゲレンデにたどり着いたときには,12時を回っていました。
わずか140キロの道のりを,約4時間半かかったことになります。
しかし,その疲れもふっとぶほどのパウダースノー!!
大阪からこんな近いところで一面銀世界の中に身をおけるとは想像もしていませんでした。
一瞬のうちに異世界にとびこみ,あっというまに現実逃避です。
もちろん,空は荒れ模様,吹雪いていましたので,完璧とまではいえないものの,私たちは存分に雪を堪能し,大満足の一日でした!
しかし、楽しいからといっていつまでも滑っているわけにはいきません。
社会人のわたしたちは,明日のことをかんがえなければいけません。
間断なく雪は降っており,というか吹雪いていましたので,昼間の雪がフカフカな状態の上り坂ですらスリップしている車がいるのだから,夜になればあの山道は非常に危険なことになるでしょう。
さらに,スキー客が一斉に山を下り始めたら・・・。なによりも怖いのは,まきこまれることです。
山道で前後の車がスリップでもしようものなら逃げ道はありません。
そこで,わたしたちは,早めに切りあげ家路につくことにしたのです。
なんなら,帰り道に温泉でも入っていけば,完璧やん,などとのんびり構えていました。
このときまでは。
このあと,実際に山を下ることができたのは,ボードを切り上げてからなんと約4時間も経過したあとでした。
どうやら、山道で事故が相次ぎ、通行止めになったらしいということのようですが、現場ではろくに情報も入ってこなく、一体いつ開通するのか、現在どのような状態なのか、皆目検討もつきません。
情報がないというのはとにかく不安を煽るものだということを実感しました。
吹雪の中、車中で一夜を過ごす羽目になるかもしれないという恐怖の中、ようやく、通行可能になったのですが・・・。
なんと、約8キロの山道を1時間かけてくだることに!!
時速5~10キロで走るのは、予想以上に忍耐が必要とされるものです。
山を下ってから,大阪にたどり着くまで,さらに4時間以上!!!
無事に家にたどりついた今となっては,ゲレンデの駐車場に閉じ込められたことも,スリップの恐怖と戦いながらの道のりも,楽しい思い出となっていますが,一歩間違えば・・・・。
雪の楽しさと恐ろしさを同時に経験した一日でした。
ちなみに、私は一切運転していません。