あのころ
僕の所属している事務所に新人弁護士が入りました。
事務所に入って４年目ではじめて出来た後輩です。
彼をみていると，自分が事務所に入ったばかりのころを思い出します。
右も左も真正面も分からなかったなあ。
少年事件の少年に「日記を書きなさい」と指導することがあります。
いまの反省の気持ちが本物でも，人間は弱いから，
１０年，２０年したら忘れてしまう。
だから，今の気持ちを形に残しておいて，
いつか気がゆるんだときに読み返しなさい，と。
僕は日記をつけていませんが，
以前，mixiの日記を少し書いていたことがあるので，
読み返してみました。
修習生だったあのころ。
弁護士１年目だったあのころ。
そんなに昔のことではないはずなのに，
忘れていたことがたくさんありました。
笑えるのは，
僕は，１年目の弁護士のころも，
修習生のころも，
ひたすらバレンタインを憎悪していたことです。
そんなにバレンタインが嫌いなのか，俺。
・・・今でも嫌いですが。
１年で２番目に精神的に不安定になる日ですね。
閑話休題。
弁護士１年目のあのころ。
修習生のときに，告白したけどフラれてしまって，
失恋したてだったけれど，
なかば自棄になって，
「日本一の弁護士になって見返したるわ！」とか，
「もてもてになって見返したるわ！」とか
考えていたっけ。
当時の僕は，フラれてヤケになっている情けないやつだったけど，
熱い気持ちは持っていた。
今はどうだろう？
また日記をつけるようにして，
いまの気持ちもいつか思い出せるようにしようかと思います。
うちの新人にも「日記つけたほうがいいよ」って言ってみようかな？
たぶん，「うざい先輩」だと思われるでしょうね（笑）
