2011年3月25日 (金)

FUKUSHIMA

福島県郡山市に来ています。

 

東北地方太平洋沖地震で大きな被害を受けた浜通り、そして渦中の原発からはやや離れていますが、被災後の厳しい状況にあることに変わりありません。

 

以前にもこのブログで書きましたが、僕は福島県会津若松市の出身です。

 

なぜこのタイミングでわざわざ福島へと思われるかもしれませんが、前々から法事が予定されていてこの時期に帰省することを予定していたのです。

 

地震に加えて原発の問題もあり、帰省を控えようかとも考えましたが、余震はともかく、放射性物質については数日の滞在で「直ちに」健康被害が生じることを心配する必要はないようですので、十分に気を付けつつ、両親のお見舞を兼ねて帰省を敢行することにしたのです。

 

野菜や生乳、水道水からも放射性物質が検出されたという報道も耳にしますが、とにかく冷静に正確な情報に基づいて落ち着いて行動したいものです。

 

我が家の1歳7か月になる長男にはひとつ自慢できることがあります。

 

それは、誰が教えたわけでもないのに、公園などで同じような年の小さな子が泣いていると、そっと近づいてその子の頭をよしよしと撫でてあげるのです。

 

誰かが悲しんでいたり、苦しんでいたりするときに迷わず手を差し伸べる。

 

そんな長男の姿を見て我が身を反省することもしばしばです。

 

東北地方といえば、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」が知られています。

 

今改めて読み返してみると、被災して悲しみにくれながらも力強く復興を志向する東北の人々のメンタリティ、そして、そこに温かな支援の手を差し伸べる日本全国、世界中の人々の姿をうたっているようにも思えてきます。

 

喧嘩はともかく訴訟がつまらないからやめろと言い切れるかどうかは弁護士としては微妙だなどと浅はかなことも考えてしまいますが、賢治が思い描いた「サウイフモノ」に少しでも近付きたいと心の底から思います。

 

変わり果てた福島が、原発の問題で世界中が注視するFUKUSHIMAが必ずや復興を遂げることを信じています。

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