夜空に描く
夏真っ盛りですが、皆様、夏バテなどせず恙なくお過ごしでしょうか。
さて、関西夏の風物詩と言えば、皆様は何を思い浮かべますか?
私にとっては、やはり、淀川花火大会(正式には、なにわ淀川花火大会)でしょうか。
私は、もともと混雑したところが嫌いで、大型連休などはどこに行っても人だらけだから、どこにも行かないことも多いのですが、淀川の花火大会だけは、何とか都合をつけて、ほぼ毎年見物に出掛けています。
遠くから涼しいところで、花火を見るのも良いのですが、直に花火を見て、打ち上げ音を聴いて、轟音がお腹に響くのを感じて、体全体で花火を堪能したいので、混雑を覚悟して、毎年会場に足を運んでいます。
今年も、先週末(8月6日)に淀川花火大会が開催され、見物に行ってきました。
花火打ち上げ開始は、午後7時50分からの予定でしたが、2時間半前には会場となっている淀川河川敷に到着。
すでに、人はいっぱいです。
日が長く、まだ強い日差しがあり、熱気を覚悟していましたが、吹き抜ける風が以外と心地よく、とても涼しい。
東の方で雨が降っているのか、空にうっすらと虹が見えています。
見物場所を確保し、一息ついてから、ちょっと腹ごしらえ・・・
花火を見ながらご飯を食べることはできないので(一発も見逃すまい!)、ちょっと早めの夜ご飯です。
あとは、ただひたすら待機です。
何だかんだしていると、そろそろ花火が開始する時間に。
開始直前には、司会者から、10、9、8、7・・・とカウントダウンのコールがされます。このときの高揚感と言ったら、言葉に使用がありません。
(1年間、待っていた!いよいよ!という感じです。)
今年の花火は、出だしからとても派手な印象を受けました。
否、派手だけではなく、緻密さ、かつ繊細さを感じました。
夜空に描かれる、瞬間の芸術です。
花火はどんどん上がります。
途中、色んなキャラクター花火もあり、とても面白かったです。
刻一刻と終わりの時間が近付き、いよいよ、フィナーレの瞬間が訪れます。
皆様ご存じだと思いますが、淀川花火大会でのフィナーレは、しだれ柳のような花火(正確には、かむろ菊というそうです。)がどんどん打ち上げられ、一瞬、漆黒の夜空は、真っ白になり、辺り一面昼間のように明るくなります。
この瞬間が見たいから淀川花火大会に訪れているといっても過言ではありません(そのように感じている人は、私だけではなく、多くいらっしゃると思います。)。
今年もフィナーレは圧巻でした。
(圧倒されて、フィナーレの写真を取り忘れました・・・)
今年の花火大会には、東日本大震災を受けて、日本を元気づけること、また、亡くなられた方への鎮魂がテーマとのことで、例年以上に造り手が想いを込めているのが見ている私達にも伝わってきました。
花火大会主催者の方々、今年も素敵な花火を見せて頂いてありがとうございました。
また、色々と困難が伴うでしょうが、来年の花火大会が実施される頃には、日本が元気になっていることを切に願っています。