「和解」「勝訴」「無罪」・・・ワインの名前です。
「自宅がかしわら?ああ、奈良から通勤大変ね!」
御約束のように言われますが、違います。それは橿原神宮で有名な奈良県橿原(かしはら)市です。私のおうちは大阪府の柏原(かしわら)市です(*1)。
次に来るのが、「柏原ってなにがあるの?」です。昔の私はいつも言葉に詰まりました。何があるのだろう。右を見ても左を見てもブドウ畑しかない。私のおうちの周りは延々ブドウ畑です(*2)。「じゃあ、ブドウ好きなんだ?」すみません、あまり好きじゃないんです。色とか形とかはとても好き(*3)なんですが、食べ物としてはあんまり。
しかし私も大人になり、酒の味も多少分かるようになりました。今なら迷わず言える。「柏原にはワインがあります。」
ここで表題のワインですが、大阪弁護士協同組合が、つい先日、柏原の老舗ワイナリーであるカタシモワイナリー(カタシモワインフード(株))さんにお願いして作ってもらったワインだそうです。「和解」がスパークリング。「勝訴」は赤。「無罪」は白。ネーミングセンスはさておき(*4)、弁護士会と地元の馴染みのワイナリーのコラボレーションを、とてもうれしく思いました。
カタシモワイナリーさんは、建築業界でもちょっと有名です。ここの貯蔵庫の建物が国の登録有形文化財になっているのです。大正時代に作られたこの貯蔵庫は、コンクリートに調湿用の炭を埋め込んだり、井戸からくみ上げた地下水による空調を行うなど、ブドウの貯蔵のための工夫が凝らされた建造物です。貯蔵庫の2階にはとても雰囲気の良いテイスティングルームがあり、ワイナリー見学(要予約)に行くとそこでワインを味わうこともできます。歴史的建造物とワイン、どちらも時間が熟成させるもの。お好きな方は是非柏原にいらしてください。
カタシモワイナリーの名前を知らなくても、このひやしあめには見覚えがあるのでは。ちなみにカタシモワイナリーさんのワインで私が好きなのは、「合名山」の白です。
*1) 裁判所で「柏原」と言えば、神戸地裁柏原支部があります。こちらの読み方は(かいばら)です。
*2) マンホール蓋もブドウです。
*3) 柏原市さん、私は柏原マイスターのバッジが欲しくてたまりません(ぶどうの形でとてもかわいい)。
*4) 大阪府建築士会のヘリテージマネージャーの会合でこのワインの名称を紹介したところ、ネーミングセンス云々ではなく、「なぜ和解がロゼではないのか」という話題になりました。
ワイン3本セット!
私もこの大阪弁護士会協同組合オリジナルワインには注目しています!大阪弁護士会地下1階のENでも呑めるということなので、賞味したいと思います☆
あら、ENで飲めるんですか。良いことを伺いました。
あら、ENで飲めるんですか。良いことを伺いました。
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