取調室
先日の昼下がり、僕は、某警察署の取調室にいました。
といっても、何かしでかしたわけではありません。
とある事案についての相談のため、某警察署の刑事課を訪ねたのですが、「すみません…、空いている部屋がないのでここで…」と通された部屋が「取調室」だったのです。
あの壁に付いているのはマジックミラーだろうかなどとキョロキョロしつつ、ドアノブでガチャリと重々しく施錠される光景には思わず息を飲みました。
弁護士というと、警察や検察とは対立する敵同士のようなイメージがあるかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。
例えば、弁護士が被害者の代理人として警察の捜査や助力をお願いするなど、市民の権利や生活を守るために弁護士と警察がそれぞれの立場で連携・協力する場面も少なくないのです。
先日の相談もそうでした。
最近、2歳の我が息子は、どうも警察官に憧れているようで、
「♪ おおきくなったら りょうちゃんはねぇ おまわりさ~んに なるんだってさっ
きめた きめた おまわりさ~んっ も~おっ ぜったい きめた ♪」
と、スーパーからの帰り道でエンドレスに歌い続けています。
警察や検察の不祥事が世を騒がす昨今ですが、警察や検察なくして市民生活は成り立ちません。
うちの息子の憧れはともかく、市民の期待を裏切らない仕事であってほしいと思います。
ちなみに、弁護士という仕事は2歳児には説明しづらいですね…
そもそも子どもが憧れるような職業ではないのでしょうか…
「お友達がケンカしている時に代わりに戦うんだよ」
…うーん、それではまるでケンカ屋のようです。
「お友達が交通事故にあった時に慰謝料を上げるんだよ」
…ふっっ
「基本的人権を擁護して、社会正義を実現するんだよ」
…何のこっちゃ、全くのゼロ回答です。
一体、自分の仕事の本質は何なのかと自問自答する今日この頃です。
取調室で暴対の警察官と話したことがあります。 メッチャ怖か
取調室で暴対の警察官と話したことがあります。
メッチャ怖かったです!!!!
弁護士Kさま、コメントありがとうございます。
僕の場合は刑事課の「引継係」というよくわからない係の人でしたが、暴対とは…
さらに上を行くご経験談をありがとうございます!
警察官にとって、取調室は、日常でありながら、取調べという雰囲気を作り出すもの、装置なのかな、と思いました。
りょうちゃん
りょうちゃん、かわいすぎです!
弁護士は、「困っている人がいたら、その人のためにがんばってあげる人だよ」とかどうでしょうか?
う~ん、違うかな???
小島先生、ありがとうございます。
「困っている人のために頑張る」
そうです、そうです、これですよね!
なぜ思いつかなかったのか…(恥)
子どもが弁護士を理解してくれるその日まで精進していきます。
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