大人の食わず嫌い【その①:サバイバルゲーム】
男子であれば,子供の頃,必ずといっていいほどやったことに「戦争ごっこ」があるのではないだろうか。
戦争がダメとかそんな難しい話ではなく,軍隊や軍用の戦闘機や戦車,武器などは男子にとっては単純に「かっこいい」ものなのである。
そして,傘を片手に,ほうきを片手に「ダダダダッ」などと撃つマネをしながらごっと遊びをしたものである。
傘やほうきでは飽きたらず,実際に鉄砲のおもちゃなどが欲しくなり,
親にねだるが,たいていの場合,まともな親であれば許してくれない。
許してくれても,いわゆる「銀玉鉄砲」か水鉄砲くらいしか買ってくれない。
よりかっこよくて,ちゃんと玉も飛ぶようなBB弾と言われるたぐいは
かなり大きくならないと(場合によっては大きくなっても)持つことを許してもらえない。
かくいう私も,子供の頃から戦車などにあこがれ,ほうきをもって走り回っていた。
我が家では,小さい頃は銀玉鉄砲程度もなかなか買ってもらえず,
近所の子供達と戦争ごっこをする際には,ドングリを投げ合う「ドングリ戦争」をしていた。
今思えば,堅く大きなドングリの実は,6㎜か8㎜程度のBB弾などよりよっぽど破壊力があって危険だったような気もするが,その頃は
いつか鉄砲のおもちゃでごっこ遊びがしたいなぁと思いながら
ドングリをポケットがこんもりするぐらい入れたまま近くの野山を駆け回っていたのである。
そんな子供が,そのままどこかに抑圧された気分をもったまま大人になり,小金を持ち,同じような気持ちを持っている大人達と出会うと,それはもう大変なことになる。
私も,先日,そのようなひねくれた大人達の集まり,かっこよくいえば「サバイバルゲーム」というものに行ってきた。
「サバイバルゲーム」とは,BB弾という玉を使用したおもちゃの鉄砲で撃ち合いながら,相手の陣地をとったりするという単純な戦争ごっこである。
「サバイバルゲーム」というと軍物オタクがマニアックに行っているというイメージがあり,恐くてどこか入りづらいというイメージがあった。
しかし,やってみると,単純にゲームでありスポーツであって,ひねくれた大人達が多いものの,思っていたよりシンプルでおもしろいものだった。
子供の頃と違い,お金にモノを言わせて装備だけは充実しているので,見た目は一著前である。
でも,子供の頃と違って体は確実に衰えており,また普段の生活の中でどろんこになって野山を走り回るという機会は確実になくなっているので
思いとは裏腹に足が動かない(動いたとしても翌日想像以上の筋肉痛がやってくる)。
先日私が行ったサバイバルゲームでも,初めての人が
「このサバイバルゲームというのは,やっていない人は確実に食わず嫌いですね」と言っていた。
それくらい知らないとイメージはあまり良くないが,やってみると単純におもしろいものである。
大人になっても,子供のころの偏屈した気持ちやあこがれはどこかそのまま残っている。
それに対して,大人になると,それを素直に表現できず,勝手なイメージや先入観だけで判断してしまいがちになる。
サバイバルゲームをやるにしてもやらないにしても,それは一つの例として,
大人であっても純粋な子供の気持ちをどこかにもっていたい,それはそれで人生を楽しめるのではないかぁなど考えた。
大人の食わず嫌い,次回は「レーシングカート」の予定…。
装備万全
堀田先生、決まってますね!
このゲームって、どうなったら終わりになるんでしょうか
Re:準備万全
小島先生
ありがとうございます。
サバイバルゲームのやり方にはいくつかあるのですが、代表的なものは「フラッグ戦」といって相手の陣地にあるフラッグ(旗)をとったらいいというものです。
陣取りゲームですね。
それ以外にも、大将を決めてその人を倒したら終わり、とか敵を全員倒したら終わりとかいろいろなやり方があります。
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