中学生サマーセミナー 夏休みジュニアロースクール
昨日7月28日及び本日7月29日にかけて、中学生サマーセミナー 夏休みジュニアロースクールが開催されました。
私は、法教育委員会の副委員長として、この企画に関与しましたのでご報告いたします。
この企画は、大阪弁護士会の主催(または大阪府教育委員会と共催)で、「ジュニアロースクール」と称して、中学生に弁護士や法律のことをより良く知ってもらおうという趣旨で開催されてきたものです(平成21年度からは大学コンソーシアム大阪が中心となって行う「中学生サマーセミナー」の一環として開催するようになっています。)。
中学生サマーセミナーの一環として行われているようになってからは、非常に参加希望者も多く、今年も50名の枠に100名以上の応募がありました。
そして、抽選の結果、55名の参加で開催されました(実際には欠席者もあり、48名及び保護者12名の参加)。
1日目は、参加者が班ごとに分かれて、半日は大阪地方裁判所で刑事裁判の裁判傍聴を行い、もう半日は法教育授業が行われました。
裁判傍聴では、はじめて裁判傍聴をした参加者が多く、テレビで見る裁判と違ったが実際の検察官や弁護士が活動している姿を見て非常に興味深かったというような意見が聞かれました。
法教育授業は、今年はじめての試みとして、班ごとに分かれてルール作りを行うという授業を行いました。
内容は、カラオケ店の騒音問題について、カラオケ店長、利用者の高校生、隣の住民、PTA会長などいろいろな立場によってその利益を検討し、どのような利益調整行って、どのような視点から検討すればよりよいルールが作れるのかを検討しました。
参加者は、答えのない問題という普段あまり取り組んだことがないテーマについて、非常に熱心に議論をしていたようです。
2日目は、模擬裁判及び法律事務所見学を行いました。
模擬裁判は、大阪弁護士会で以前から使用している「失恋サンタ」という殺人事件のシナリオを用いて、午前中に弁護士がそれぞれの役を寸劇形式で演じ、午後に参加者が班に分かれて裁判官ないし裁判員となったという想定で評議を行いました。
参加した生徒さんたちは、中学生とは思えないほど鋭い視点から、いろいろな意見を出し合って評議を行っており、多角的な視点で物事を捉えるというこの企画の趣旨が実現できていたように感じました。
そして、この日は、昼休みを利用して、法律事務所見学も行いました。
中学生たちは、はじめて身近に弁護士の話を直接聞いたり、法律事務所をはじめて見たりしたことで非常に新鮮だったようです。
「弁護士は怖いイメージがあったけど、実際に会って話してみるとそうでもないということが分かって良かった。」という意見などが聞かれました。
最後に、大阪弁護士会の林副会長から修了証を受け取ってジュニアロースクールは終了しました。
参加した生徒さんたちからは、充実した2日間を過ごせたようで、「とても楽しかった」「おもしろかった」「弁護士になりたいと思った」など非常に好評だったようです。
今後も、より良い内容になるよう再検討し、次年度以降も続けていきたいと思っています。
大阪弁護士会では、このような中学生対象の企画のほか、大阪府下の全高校対象の無料出張授業などさまざまな法教育事業を行っています。
興味を持たれた方はこちらをご覧ください。
ジュニアロースクール
みっちりな内容ですね。
次年度も期待大ですね。
おつかれさまでした!
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