裁判官・検察官の転勤
桜の季節が近づいているはずなのに,今年はまだまだ寒いですね。
でも,日差しは確実に春らしくなってきています。
もうすぐ4月。
4月から新生活が始まる方も多いと思います。
さて,この時期は,裁判官・検察官も転勤の時期です。
通常,裁判官は3年に1度,検察官は2年に1度,転勤があると言われています。
転勤が頻繁にある理由としては,
特定の土地に長く居続けると,その土地の人と仲良くなってしまい,
適切な裁判や適切な起訴ができなくなるから,ということを聞いたことがあります。
転勤によって,事件を担当する裁判官や検察官も変わることになります。
「次回からは他の裁判官がこの訴訟を担当します。今までありがとうございました」
というフレーズは,この時期,よく聞く言葉です。
裁判官は出来る限り転勤前に,手持ち事件を解決していこうと考えるため,この時期は和解が成立することや判決が多いとも言われています。
新しく来た裁判官は,前の裁判官が担当していた事件の記録を読み,次回期日に臨むことになります。
が,
何人もの裁判官が何年にもわたって関わった事件は,訴訟記録も膨大で,記録を読むだけで一日が終わることもあるのではないかと思います。
弁護士としては,これまで何回も期日を重ねて,一緒に取り組んできた裁判官が代わってしまうのは,少しさびしい気がします。
裁判官や検察官は,全国どこに転勤させられるかわからない,と言われています。
行先には当たり外れがあるようですが,
「どこが当たりでどこがはずれか」は主観によりますね。
弁護士には原則として転勤はありませんが,
仕事に追われているとき,たまに,
「君は,4月から熊本の天草支部(ご飯が美味しく,暖かい,ゆったりした時間が流れる素敵な場所)に転勤ね」と言われてみたい,
と妄想してしまいます。
妄想
「異動の内示をうける妄想」は、初めて聞きました(笑)。
新しいコメントの投稿