中井先生,こんにちは。某部活動の後輩です。長岡京・奈良で

 中井先生,こんにちは。某部活動の後輩です。長岡京・奈良ではお世話になりました。

 私も似たような道を選んでいるうえに,部活の仲間にも,同じように,司法試験に合格したものの他の道を選んだ人が複数いるため,話題の方の気持ちが分からないではありません。

 私の場合,弁護士の仕事に魅力を感じていますが,もう一方の仕事により大きな魅力を感じました。修習費用貸与制や生活の安定,弁護士の就職難などは,その魅力に比べれば取るに足らない問題でした。新65期司法修習生をみていても,必ずしもこれらについて深刻に考えているように思えません。先生の仰るとおり,経済性や収入,投下資本の回収という点のみで弁護士という仕事の魅力について論じるのは,いささか早計かと思います。修習費用貸与制や投下資本の回収が問題の1つであることは間違いないでしょうが,そこに目を奪われることで,他の問題や利点の見通しを悪くしているように思います(私は,某団体からアジ演説の打診を受けたとき,カネのために夢を諦めた悲劇の人のような扱われ方に,大なる怒りを覚えました)。

 私は,むしろ,司法試験合格者が弁護士以外の職種にも目を向けて,新しい可能性を開拓することは積極的に評価すべきだと思います(そもそも,司法制度改革の目的は,その点にもあったはずです。)。大げさに言えば,司法試験に合格できるだけの能力と素養のある人が弁護士にしかならないことは,社会的な損失ともいえるでしょうから。

 ですから,「弁護士に魅力がない」と悲観的に考えるのではなく,「司法試験合格者の活躍の場が広がっている」とみてはいかがでしょうか。「司法試験に合格した以上は“当然に弁護士になる(べきだ)”」というような発想は,当然ながら弁護士以外の仕事にも魅力は大いにある以上,それらの魅力を彼此勘案して他の道に進んだ人の実体に,必ずしも合致しないと思います。

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