紋切り思考の弊害

人の行為を不正と断定し裁くことに私たちは虞(おそれ)をもって慎重にならねばならないと考えます。 
人ひとりの人生は紋切り思考で裁けるほど軽いものではないはずです。
だとすれば、尚更に裁こうとする対象者の声をしっかり傾聴し争点によっては行動科学的な分野の分析と行為者の声と行動の精査が必要ではないでしょうか。

【悪意の無い間違いは不正から除外する】と言う趣旨の規定は、理研が組織を統治するうえでの謂わば遵守すべき法だと思われます。
この【悪意】なる言葉の定義は勿論の事、特に【ねつ造】という言葉の定義すらも不明瞭で曖昧ですし、およそ社会通念上の認識とは齟齬(そご)をはらむ結果となっているように感じます。

改ざんとされた画像についてですが、その行為自体の動機が「論文読者への見やすさによる配慮」だとして、それをする事そのものが【してはいけない行為】であることを小保方氏は“知らなかった” わけです。
それが悪意に置き変われば世の中恐ろしいことになります。

その行為が端から「いけない事」と知りながら行うこととはしっかり区別されるのは至極当然のことだと考えます。

また、ねつ造とされた画像については、外部の指摘がなされる前に小保方氏が気付いてミスを申告し訂正にいたる経緯があるようですし、訂正には当然ですが真正の画像データが存在していることなどは、自明の理でしょう。

これら物的証拠と経緯状況を鑑みても、【悪意あり】と断じることは不合理と言わざる得を得ません。

さらに、真正の画像データの由来を疑うかような「研究ノート3年で2冊」などの情報は本件の要旨とはまるで相関しない理研のミスリードとの解釈が可能でしょう。

いたずらに要旨を歪めかねません。

マスコミについては、大衆が食いつく話題(ネタ)に関心があるだけで、まな板に載せられる人々の人生や心痛など己が取材の為ならお構いなしなのでしょう。

真実の追求などよりも「このネタの鮮度とどれだけ引っ張れるのか?」という意識が優先しているから現場の情報は混乱をきたすのだと思われます。
混沌とすればするほど、大衆ウケするのが一因としてあるのでしょうか。

また一部TVのコメンテーターなど、明らかに批判を超えた誹謗中傷と言えるような発言を行う輩もいるようです。
特に女性に対してあらぬ妄想を行い、性的に貶めるようなものは、言論の自由を履き違えた、誹謗中傷・名誉棄損といった人権問題も大いに考えさせられます。

最後に、再医療の進歩・発展に大いなる希望と願いをもった患者さんが我が国はたくさん存在します。
小保方氏はそこに光を灯したと言えるだけの【因果的必然性】を発見されたと考えます。

想いと希望を抱く患者さんや支えるご家族と医療関係者がいます。

小保方氏を研究現場に復帰できるようご
尽力していただきたく思います。

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