細胞工学はでっち上げしようとすれば容易なので、研究者にとってはクレディビリティが命。うちの(在米)研究室では、ネーチャー論文を発表の翌日にジャーナルクラブで取り上げて、しかもハーバードでは猿で成功してるとの報道を聞いて、学生が再現実験しようとOct4マウスを取り寄せる検討を始めた。ところが、他の研究室からの噂(ホワイトヘッドの大御所含む)で、誰も再現できない、と聞いてたおりにネーチャーでのゲルの切り貼りや写真の使い回しが判明。ここまではまだSTAPの可能性は残っていたが、TEの論文でのデータ捏造に研究室が一斉に呆れ、くだんの学生も即座に再現実験を中止しました。
その後この問題をフォローしているのは日本人のみで、我々の関心は理研と日本の研究者社会が自浄できるか、という点です。ただ、ノートについて一言言うと、テラトーマ実験がエアかどうかは疑惑の回答にはならず、問題はそこで使われた細胞がESの混入(すりかえ)だったかどうか。細胞を解析すればほぼ確定できるわけで、若山さんがやっていることは正しい。
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細胞工学はでっち上げしようとすれば容易なので、研究者にとっ
細胞工学はでっち上げしようとすれば容易なので、研究者にとってはクレディビリティが命。うちの(在米)研究室では、ネーチャー論文を発表の翌日にジャーナルクラブで取り上げて、しかもハーバードでは猿で成功してるとの報道を聞いて、学生が再現実験しようとOct4マウスを取り寄せる検討を始めた。ところが、他の研究室からの噂(ホワイトヘッドの大御所含む)で、誰も再現できない、と聞いてたおりにネーチャーでのゲルの切り貼りや写真の使い回しが判明。ここまではまだSTAPの可能性は残っていたが、TEの論文でのデータ捏造に研究室が一斉に呆れ、くだんの学生も即座に再現実験を中止しました。
その後この問題をフォローしているのは日本人のみで、我々の関心は理研と日本の研究者社会が自浄できるか、という点です。ただ、ノートについて一言言うと、テラトーマ実験がエアかどうかは疑惑の回答にはならず、問題はそこで使われた細胞がESの混入(すりかえ)だったかどうか。細胞を解析すればほぼ確定できるわけで、若山さんがやっていることは正しい。