小保方博士に再現実験のチャンスを No4

 '14/07/01 理化学研究所が発表した「小保方研究ユニットリーダーが参加する「STAP現象の検証計画」の進め方」を見ました。
 以前から、博士に再実験のチャンスが必要であることを書いてきましたが、やっと実現することになり、まずはよかったと思います。

 論文発表から5か月もの長い間、論文の撤回や若山先生他大勢の皆様からいろいろな不備を指摘されて、それはそれで、専門家の皆様から見ればたいへん妥当な判断なのだと思います。
 それでも、07月02日、小保方博士は、検証実験に参加するために、理研に出勤されたと報道されました。三木弁護士の伝えるところでは、博士は出勤前、電話で「頑張ります。しっかりやります」と話されていたとのこと。
 待ち受ける報道陣や、監視カメラの設置された研究室で、第三者の立会や入室時のカードキーによる管理、果てはボディーチェックまで予想される中、それでもSTAP細胞(現象)の再現に向かわれる覚悟は、並大抵のものではないと思います。一般人には想像もできない重圧だと思います。

 私は、これまでにも何度か書きましたが、基本、STAP細胞はあると考えています。ただ、純粋にSTAP細胞があるかどうか知りたいのです。丹羽先生が、4月から続けている検証実験ではいまだに確認できないと伺っています。それでも、小保方博士を実験に参加させてでも見極めたいというのは、丹羽先生が研究者として、いまだにその希望をを捨て去ることができないのだと思います。
 それをさせているのは、「スタップ細胞はあります。」という小保方博士のゆるぎない主張があるからです。改革委員長の岸先生が言われたように、「小保方さんが、やっぱり何もなかった、と言わない限り決着はつかない。どこかではっきり、ないならないと言わないと、科学としては成り立たない」。

 一方、日本分子生物学会(理事長=大隅典子・東北大教授)は4日、理事長声明で、理研の対応について、「税金という形で間接的に生命科学研究を支えて頂いている国民に対する背信行為」だと批判しています。
 しかし、すべての国民がSTAP細胞(現象)の再現実験に反対であるかのような扇動的な声明には納得できません。
 私は、日本国民として、また一企業の代表として、納税の義務を果たしていますが、STAP細胞の再現実験には賛成です。ぜひ、完全な形で実施して、その有無をはっきりさせていただきたいと思います。
 日本分子生物学会は、国民を代表するような、どのような付託を受けているのでしょうか。もし、日本分子生物学会の批判で再現実験が中止されることがあれば、STAP細胞(現象)に期待している国民に対しては「背信行為」になるのではないでしょうか。

 小保方博士に申し上げます。
 STAP細胞(現象)には、いまだに賛成・反対(有・無し)の意見が存在しています。賛成できない方々の意見を無視するつもりはありません。しかし、論文の不備だけをもってSTAP細胞(現象)をないものとし、再現実験を中止させようとする動きは納得できません。
 最終的には、理研の示した条件(もしくは、第三者機関により策定する公正な条件)のもとで、小保方博士が最大限の力を発揮し、そのうえで再現できればよいですし、もし、できなかったとしたらそれはそれで潔く「なかった。」と認めればよいと思います。それが、本当に公正なやり方だと思います。
 科学の進歩、そして人間の進歩は、強い興味と熱意により支えられてきたと思います。博士が人一倍これをお持ちだと信じています。科学者にこれをがなければ、数学の進歩もなく、地動説も万有引力も、ビッグバンも相対性も量子も、DNAもiPSも、その他あまたの科学的に重大な発見はされなかったのではないでしょうか。
 私は、博士がパズルの袋小路を突き進んでいるのだとしても、その終点を見極めるまで応援したいと思います。その道が通れないことを実証するのも、科学の進歩です。
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追伸:07月05日、朝日新聞は「若山照彦・山梨大学教授が(6月16日に)発表したSTAP細胞にかかわる試料の解析結果が、誤っていた可能性があることが若山教授側への取材でわかった。」と報じています。現在のところ真偽のほどはわかりませんし、他の報道機関はこれを報道していないようです。この解析は、理研でも追試を実施して同様の結論を得ていたはずです。それでもこのような発表が出てくることから、DNAを解析する作業が非常に繊細で難しいものなのだと思います。通り一遍の素人の白黒判断では歯が立たないどころか、近寄ることさえできません。そういう意味でも、科学界の皆様が一致協力の下、STAP細胞の検証を最期まで、すべての国民に分かりやすく実施くださることを期待しています。

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