子どもの権利委員会の加藤慶子です。

 

文部科学省の問題行動調査によると,
2017年度の全国の小中高校などで認知された

いじめの認知件数は,
41万4378件で過去最多。前年比で3割近く増えています。

 

この数字は決して悲観するべきものではありません。

 

私は,大阪府が2013年に事業を開始した当時より,
スクールロイヤーをやらせていただいています。

 

 

「AとBとの間にトラブルがあって,
少し前にはAがBに対して嫌がっているのに

○○していたんですよ。

 

それが,今はBがAに●●とあだ名で呼んだことを,
Aの保護者がいじめだと訴えているんです。
これもいじめになるんですか?」

 

 

こんな相談があったとしたら,私は,

 

 

「はい。いじめです。
Aがあだ名と呼ばれて嫌だと思っているのですから,
学校としていじめとしてチーム対応をやりましょう。」

 

とアドバイスしています。

 

 

 

いじめとして認知することは,
「学校のいじめに対する取り組みが足りなかった」
「いじめを予防できなかった学校の汚点」
を意味するものではありません。

 

 

いじめの疑いがあるという児童生徒・保護者の声があれば,
学校は,ためらわずいじめとして認知して,
早期にいじめとしての取り組みを開始することが
「いじめ防止対策推進法」の定める
法律上の義務となっています。

 

 

したがって,冒頭で紹介した数字は,
この学校の取り組みが進んだとみることが
出来るのものなです。

 

 

こんな感じで,
学校側から法的アドバイスが求められる場面が
多いことを実感しています。

 

スクールロイヤーとして,
学校側からどんなアドバイスを求められているか,
学校において日々生起するトラブルに
どうアドバイスしているのか

 

そんな話を聞くチャンスがいよいよ今週末に迫りました!

 

 

市民、弁護士のための国際人権法連続講座
~学校現場と国際人権法~ 第1回目』

 

第1回「スクールロイヤーは見た!」
2019年(令和元年)8月3日(土)午後1時~午後3時
大阪弁護士会館10階にて。

 

案内のチラシはこちらです

 

講師は,大阪府スクールロイヤーの山口崇弁護士と,
大島佳代子教授(同志社大学)です。

 

山口崇弁護士は,現在,
子どもの権利委員会・学校部会の副委員長をしており,
スクールロイヤーとしての

相談実績,講演実績も多数ある方です!

学校問題に造詣が深く,有意義な話が聞けること

間違いなしです!

 

 

一般の方にも開かれた講座ですので,
少しでも気になった方にはぜひご来館いただきたいです!

 

 

ちなみに,
第2回「こんな校則あり??これって体罰??」
2019年(令和元年)12月7日(土)午後1時~午後3時
の方も,これを機会にチェックしておいてください!

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