なんかパブリシティ的な権利問題なかったのか・・
ちょっと遅いニュースですが,イタリアセリエAのインテル所属のGKトルドが引退するそうな。
トルドといえば,昔々少年月刊マガジンというマンガ雑誌で連載されていたサッカー漫画「ビバカルチョ」(だったと思う)に「実名で」登場していたということでひどく印象に残っている。
いや,あの漫画ではトルドだけではなくバティストゥータもルイコスタもロベルトバッジョまでが実名,要は当時セリエAに所属していた選手は全員実名かつ似顔絵で登場していた(と記憶している)。
「ビバカルチョ」という漫画は,いってしまえば日本人の「ユウ椎名(漢字は失念)」が高校卒業後単身イタリアに渡ってセリエAはフィオレンティーナに入団して・・ってな漫画なんですが,椎名が「こっちだルイ!!」とか「バティ,走れ!!」という具合に現役バリバリのプロ選手とチームメイトになって活躍するという作品である。
これはこれで非常に面白く,しかも当時としては戦術面やテクニック面などで考証がしっかりとされている比較的サッカーらしいサッカー漫画(日本人高卒ルーキーがフィオレンティーナで・・とかいう点は無視して)だったように記憶している。
ただ,どう考えても無許可だったとも思うわけで,今となってはパブリシティ権の問題で実現困難な漫画であったとも思う。
いくら「この作品はフィクションです。実在の~関係ありません」といっても,作品中で実名出しされたモデル選手たちが好き勝手台詞をしゃべるのであるから・・。
そういえば,同じ雑誌に載っていた「HAYATE」というF1漫画も当時の現役レーサーであるゲルハルトベルガーやらプロストやらセナやらがバリバリライバルとして(ときには当て馬的に)出てきていた。
おおらかな時代だったんだなあ・・と思いつつ,パブリシティ権とはなんぞや?なんてことに思いを寄せてみるのである。