2014年8月26日 (火)

あつい話二題

1.暑い話

 

残暑お見舞い申し上げます。

毎日灼熱の暑さが続きますね。とはいえ、日が暮れると草むらから虫の集(すだ)く音がひそやかに聞こえてきますし、夜はいくらか凌ぎやすくなりました。季節は確実に巡っていきます。

 

我が国には季節の移ろいを細やかに表現する言葉があります。二十四節季の区分では、今は「処暑」。立秋を過ぎ、暑さが峠を越すころという意味です。さらにこれを細分化した七十二候では、8月下旬は、「天地始粛(てんちはじめてさむし)」です。サムシと聞くと、暦の上から涼しい風が吹いてくるような気がします。残暑も後少しです。

ばてないように、頑張りましょう。

 

2.熱い話

空も桜色に染まる4月となりました。平成26年度大阪弁護士会の会長を務めます石田法子です。1年間よろしくお願いします。

 

会長の就任が決まってから多くの方々からお祝いの言葉をいただきました。その中から嬉しいお話しを一つ紹介します。

 

私が弁護士登録をした38年前、先輩弁護士のお誘いで、大阪市交通局女子若年定年制の訴訟の弁護団に末席として参加しました。なにぶん昔のことなので正確なことは記憶していないのですが、当時の市バスの女性車掌さんの定年はなんと33歳でした。今から見れば、「は?33歳で定年って、それ何?」とあきれる話ですが。当時の市は、ガタゴト道で踏ん張って切符売りをするのは過酷な労働で、33歳を定年とするのは女性の保護であるとかそんな首をかしげる主張をしていました。

 

結局、この訴訟は、男性職員の定年が55歳であることに比べ33歳の若年定年は不当な差別で憲法違反であるとして、原告らが勝訴しました。この事件は、私にとって初めての憲法裁判であったことと戦いに立ち上がった働く女性たちの明るさと力強さがとてもまばゆく、印象深い忘れられない事件でした。

 

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