弁護士は、自分のことは苦手です(^_^;)
どうも初めまして。弁護士の松村と申します。
さてさて、「ベンゴシ」という仕事をやっていますと、なぜか、周りからは「何でもできる、すごい奴!」みたいに思われたりすることがあるんです。
でも、ワタクシに限っていえば、自分の周りのことはカラキシ駄目なんです。
今回は、かつてワタクシ自身が経験した(といっても10年以上前の話ですが)、とある「事件」を披露したいと思います。
ある日曜日、ワタクシは独り、自宅でだらだらとくつろいでおりました。
すると、突然「ピンポーン」と呼び鈴が鳴るのです。
出てみると、スーツを着た兄ちゃんが、「ちわ~!給湯器の点検で~す。」というので、「あ、お願いします。」と対応しました。ここまではフツーなんですが・・・
その後、その兄ちゃんがガス給湯器のところから「ちょっと来て下さい。」というので行くと、「この水道管のフィルターって、いつ清掃されました?」といわれたので、「いや、最近やってないね。せなあかんのは分かってるねんけどね。」と返しました。
すると・・・・
兄ちゃん「フィルター、清掃しなくていいんですよ。」
ワタクシ「は?」
兄ちゃん「ですから、しなくていいんです。この装置をつければ。」
ワタクシ「へ?」
兄ちゃん「今ならお試しで設置しますので、使ってみて下さい。」
ワタクシ「・・・・。」
ワタクシ、ようやく「あ、これが噂に聞く訪問販売か。」と気づきます。
おそいですよね・・・(^_^;
ところが、ワタクシがオタオタしているうちに、その兄ちゃん、ごそごそと装置を設置しようとするではありませんか。
そこで、焦ったワタクシは何といったか。
そりゃあ弁護士なんだから、「やい、そこのセールスマン!訪問販売で氏名、業者名、訪問目的等を最初に告げないのは特定商取引法違反ではないかっ!消費者庁に通報してやるから覚悟しておけっ!」ってな啖呵(たんか)の一つぐらい切れて当たり前でしょ!って思われますよね・・・。
しかし、その時、ワタクシの口から出てきたのは・・・
「ちょ、ちょ、ちょっ、ちょっとまってください。わわわ、私の一存では決められないので、かかか、家内と相談します。かかか、勝手に設置されたら家内に怒られるので、ちょちょちょ、ちょっと待ってもらえますか。カタログと名刺を頂ければ検討しますから・・・」
・・・・ああ、情けなや。今、思い出しても情けない・・・(T_T)
結局、その兄ちゃんは名刺もカタログもないと言って我が家の前を立ち去り、事なきを得たのであります。
このように、弁護士も自分のこととなると、そうそう冷静に対応できるものではないんですね(え?私だけですか???)。
実は、弁護士自身が事件に巻き込まれたら、お金を払って他の弁護士を代理人に立てることが多いのです。
このことは、弁護士以外の方から見れば、「え?そんなの自分で処理したらええやんか?」と、意外に思われるかもしれません。
しかし、そもそも自分の事件のために自分のビジネスタイムをロスしたくない(他の弁護士に依頼したら、他の弁護士のビジネスとして処理できる)ということもありますが、それ以上に、自分自身のことだけに冷静に処理できないということが大いにあるのです。
そんなわけで、皆様も、もし万が一、何らかの問題に巻き込まれたり、巻き込まれそうになったら、あれこれ悩んだりご自身で対応される前に、どうぞお気軽に弁護士に相談して下さい。
ご自身の貴重なお時間と財産を守るためにも、専門家である弁護士による対応をお勧めいたします。
ワタクシも、ご依頼を頂戴した事件に関しては、そりゃもうビシビシッと対応しますのでご安心を・・・・(^_^)/
事件に巻き込まれたら・・・
自分がプライベートでトラブルに巻き込まれるとあたふたしてしまうよね*確かに代理人に主張してもらうというこは、重用ですね!なかなかインパクトのある給水屋エピソードでした!
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