日頃の心がけ
不肖ワタクシ、弁護士になって15年ちょっとが経ちましたが、特に最近は月日の過ぎるのが本当に早く感じます。今年だって、お正月なんてついこの間だと思っていたら、もうすぐゴールデンウィークじゃないですか。ウカウカしていると1年なんてあっという間ですね。そして、とうとう年齢も40代の後半にさしかかりました。
ワタクシも常に人には優しくありたい、と思っていますが、そろそろ優しくされるほうに近づいてきたのかな、とも思います。自分ではまだまだ若いつもりですが・・・。
ワタクシ、こう見えても電車の中でお年寄りや妊婦の方が近くに立たれたら、なるべく席をお譲りするようにしております。
ただ難しいのが、思いやりが過ぎて、お譲りすることが却って失礼にあたらないか、という深謀遠慮が働いてしまいがちなところです。
この前、ワタクシより15年ほど先輩の弁護士が、初めて電車で席を譲られショックだったというお話をされていたのですが、その方をよく存じ上げている身からすればまだまだ席を譲られるような年齢ではないですし、ご自身もそう思っておられるのでしょうから、そりゃ確かにそうだろうなと思いました。
そこで、席を譲った方がよさそうだけど声をかけるのはためらわれる、というシチュエーションに出くわしたときは、できるだけ自然な感じに、駅に停車したタイミングでそそくさと席を立ったりするようにしています。
ただ、そうすると横から関係ない若者がすかさず座ってしまって所期の目的を達成できなかったりすることもあったりして、そんなときは何を一人で悩みながら通勤しているのだろう、と思ってしまったりもします。
また、ワタクシが車を運転しているときに心がけているのは、「横断歩道では歩行者を優先する」ことです。
車を運転される方ならどこかで教わったはずなのですが、横断歩道を横断しようとしている歩行者があるときは、その横断歩道の前で一時停止しなければなりません。これは道路交通法第38条第1項後段に明記されており、違反すると罰則も適用されちゃいます。
それなのに、横断歩道を渡ろうとしている人を見ても、多数のドライバーが止まることなく通過しているのが現状かと思います。中には横断歩道を渡ろうとする歩行者にクラクションを鳴らす人までいる始末です。
そこで、ワタクシとしては横断歩道を渡ろうとする歩行者を見かけたら、きちんと一時停止するようにしています。傍からは、弁護士だから法律は守るんだ、とか、弁護士は真面目なんだと思われているようなのですが、人に優しくすることに職業は関係ないと思います。
ただ、この場合もジレンマがありまして、例えば自分は一時停止をしようとしていても、対向車がブンブン走り過ぎているような場合には、自分が止まっても歩行者は渡れず、横断を促すことが却って危険だったりするので、そのような場合には臨機応変にせざるを得ません。
また、一時停止をしても横断歩道を渡らない方がたまにいて、渡るよう促しても渡らないないので、単に立ち止まっていただけと判断して発車しようとすると今度は急に渡りだしたりと、油断ならない(?)方もたまにいらっしゃいますね。
以前に、高速道路への進入路を横切る横断歩道を自転車が通過しようとしていたので、私はいつものように一時停止したのですが、その横を強引に追い越そうとした後続車が自転車に気づいて急ブレーキをかけ、間一髪衝突を免れたことがありました。
その後続車のドライバー、自転車が通過した後、横並びになった私のほうを見て、「どうぞ。」と会釈して私を先に行かせましたが、相当気まずかったと思います。
ただ、このように、ルールが浸透していないと、ルールを守ることで、かえって危険を生じさせることもありますので、横断歩道の交通ルール(というか交通法規)は、もっともっと警察や行政が周知させてほしいと思っています。
いずれにせよ、人に優しく接することで、感謝されたり場が和んだりすることは、ちょっとしたことでも気持ちのいいものです。一人一人がちょっとしたことを心がけるだけで、きっと社会は変わると思い、ワタクシ、ジレンマと日々闘っております。
心掛け大切ですね
より一層不肖のワタクシは、人に優しくするとき、優しくしたんだから感謝してよ、とついつい恩着せがましくなる自分を見たくないと思うことがあります。情けないものです…。そういう気持ちをもつことなく人に優しくできるということ自体、何か年輪のようなものを感じます。いいお話をきかせて頂きました。ありがとうございます。
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