2011年8月29日 (月)

腕時計の話

スーツの話,靴の話に続いて,今回は「腕時計」の話です。
スーツ,靴と並んで代表的なファッションのポイントであるということは言うまでもありません( なお,ここでいう腕時計とは,機械式のものを指します。また,ここから先の話が極めてマニアックになることはこれまでと同様ですのでご注意ください。)。

 

靴の話をする際に,『ヨーロッパのホテルなどでは,
ベルボーイが顧客の靴をまず見て顧客を判断する』という話を書きましたが,実は靴と合わせて腕時計も見ていると言われています。
腕時計は,スーツや靴よりも高いものはきりがないくらい高いので, お金持ちであることをアピールするには最高のアイテムとも言えるでしょう。

 

日本では,高級腕時計というと「ロレックス」や「オメガ」といったブランドが非常に有名ですが,実はこれらのブランドは高級ではあるものの「実用時計」と呼ばれていますし,ブランドとしても中の上ぐらいの位置づけで最高級ブランドではありません。
本当に高級な腕時計ブランドといえば
パテック フィリップやオーデマ ピゲ、バシュロンコンスタンティンや
A.ランゲ&ゾーネなどのブランドを指すと言われています。
ちなみに,ロレックスやオメガ,タグホイヤーなどが高級実用時計, カルティエやエルメス,ハリーウインストンなどは高級装飾時計と言われ,正当派高級時計である上記ブランドと区別されています。

これらの時計は,有名な時計の祭典,バーゼル時計フェアなどの出品作品を見ると,2000万円や3000万円を超えるものも珍しくなく, 常人が手を出せるレベルを超越してしまったレベルにいってしまっています。
そこまでいかなくても,これらの時計は200万円を超えるような価格帯のものが多いので,なかなか気軽に買えるものではありません。

 

私も,腕時計に興味があるといっても当然まだそこまでの ものを買えるようなレベルにはありません。
しかし,そこまでの高級ブランドではなくても,機械式時計の 魅力の一端を垣間見ることができるリーズナブルなブランドもありますのでいくつかを紹介します。


まずは,ボーム&メルシエ(Baumu et Mercier)です。
創業は古く1830年であり,1920年に現在の社名に変更された
スイスのブランドですが,古くから手の届く価格帯の時計や新しい技術を取り入れることに積極的なブランドであり,ギリシャ文字の「φ」が 商標となっています。
「ハンプトン」や「クラシマ」などの代表的シリーズがありますが, いずれもほぼ50万円以下の価格帯となっています。
シンプルですが,非常にすっきりとしたデザインで,針にブルーの差し色を用いるなどのセンスが非常に良いと思います。

 

次は,フレデリックコンスタント(FREDERIQUE CONSTANT)です。
このブランドは,1988年創業という新しいブランドですが,
スイスのジュネーブのブランドとして,文字盤にGENEVEと入れることが許されたブランドです(ムーブメントなども含めてジュネーブで作られる必要があるなどGENEVEの文字を入れるには要件が必要です。)。
搭載されるムーブメントはほとんど自社ムーブメントではないですが,他社であれば30万円~50万円級の時計に搭載されているようなムーブメントを搭載して,20万円以下という非常にリーズナブルな価格帯となっているところが特徴です。
デザインもシンプルな中にもデザイン性があり,特に「ハートビート」シリーズなど文字盤からムーブメントを覗くことができるモデルは機械時計ならではですので,見ているだけでもおもしろいです。

 

さらに,去年から日本で本格展開したブランドでブローバ(BULOVA)というものもあります。
1875年創業のアメリカのブランドですが,現在はほとんどのモデルがスイスで作られています。
音叉式の腕時計「アキュトロン」が代表的モデルであることから,文字盤にも音叉のマークが入っています。
通常であれば高価格帯となる文字盤がフルスケルトンのモデル でも20万円以下ですし,シンプルな2針モデルであれば10万円以下からラインナップされているというリーズナブルさです。
シチズンが買収したことにより昨年から日本法人を立ち上げて本格展開しているようで,百貨店などでも見るようになりましたので,今後さらに広がりを見せるでしょう。

 

機械式時計は,高い分オーバーホールなどのメンテナンスをすれば 半永久的に使えるものですし,実用以外にもアクセサリーとしての意味もあります。


仕事用であれば,基本的に革ベルトでできるだけ2針のモデルなどのシンプルなモデルを着用することが基本になります。
着る服の色に合わせてベルトや文字盤の色を合わせるとセンスが表れますので茶系のベルト,黒系のベルト,白と黒の文字盤などでいくつかそろえ,それにスクエアや丸形などを組み合わせていくつか持っておくと完璧でしょう。
さらに,普段用として,金属ベルトで文字盤などに遊びを持たせたようなモデルを持っておくとさらにいいと思います。


と書きつつ私もまだまだ全然持っていませんので,偉そうに書いたのは私の夢の話です…。

 

次回以降,シャツの話やネクタイの話,カフスボタンの話,鞄の話…
とさらにマニアックに攻めていくか,それともここらへんでやめるかどうか,どうか,皆さんの反応も見つつ考えたいと思います。 

興味深く読ませて頂きました。

時計で何千万とかすごいですね。
鞄の話なども興味があります。
ぜひ続けて下さい!

ぜひとも続きを!

最終的に組み合わせると、
全身理想のスタイルができあがるということですよね~。

次回が楽しみです。

先日、たまたま、ある会議で堀田先生のお隣に座りましたが、オシャレな時計をされていたようにお見受けしました(スミマセン、私自身は、あまり詳しくないもので・・)。

ぜひ、次回も「極み」のお話、楽しみにしています。

ありがとうございます。

皆さんありがとうございます。
こんなマニアックな内容なのにご覧頂いてうれしいです。
続きを書いていくとさらにマニアックになっていくと思いますが、リクエストに応えて続けたいと思います。

新しいコメントの投稿

このフィールドの内容は非公開にされ、公表されることはありません。
  • ウェブページアドレスとメールアドレスは、自動的にハイパーリンクに変換されます。
  • 使用できるHTMLタグ: <a> <em> <strong> <cite> <code> <ul> <ol> <li> <dl> <dt> <dd> <span> <p> <br> <img> <iframe> <object>
  • 行と段落は自動的に折り返されます。

書式オプションに関するより詳しい情報...

CAPTCHA
自動入力による荒らしやスパムを防止するための質問です。
イメージ CAPTCHA
画像に表示されている文字を入力して下さい。

コメントは事務局による承認の後に掲載されます。

最近のコメント

«  
  »
 
 
 
 
 
1
 
2
 
3
 
4
 
5
 
6
 
7
 
8
 
9
 
10
 
11
 
12
 
13
 
14
 
15
 
16
 
17
 
18
 
19
 
20
 
21
 
22
 
23
 
24
 
25
 
26
 
27
 
28
 
29
 
30
 
31
 
 
 
 
 
 
 

アーカイヴ

リンク

大阪弁護士会 総合法律相談センター
rss2.gif