先日とても懐かしく嬉しい出来事がありました。

 

話は私が小学2年生の時に遡ります。

 

小学2年生の時に、私が通っていた小学校の創立50周年記念式典がありました。

その中で、児童が書いた手紙をヘリウムガスで膨らませた風船にくくりつけて、

その風船を一斉に飛ばすというイベントをしました。

私は「この風船を拾った人、お返事を下さい」と手紙に書き、

風船を飛ばしました。

 

風船を飛ばしてからしばらく経った後、学校に私宛の手紙が届いたのです。

差出人は、新宿区の四谷で住み込みのマンションの管理人をしている老夫婦でした。

 

杉並区で飛ばした風船は、新宿区の四谷で力尽き、マンションの植え込みに引っかかっていたそうです。

私はすぐに返信を書き、そこから「風船のおじいちゃん・おばあちゃん」との文通が始まりました。

 

風船のおじいちゃん・おばあちゃんとの文通は、私が大学生のころまで続きましたが、

お二人が体調を崩されたこと、手紙を書くのが負担になったこともあって文通を終えることになりました。

 

お二人からの最後の手紙には、しぼんだ風船が付けられた手紙と

お二人が初めて下さった手紙に対する私からの返信の手紙が添えられていました。

「私たちはもう長くないので、あなたから初めてもらったお手紙をあなたにお返しします」と記されていました。

 

小学校2年の私が書いた手紙には、当時流行っていた「けろけろけろっぴ」というキャラクターの絵や、

「風船の手紙にお返事が来たのはクラスで2人だけですごく嬉しかった」という拙い文章が記されていました。

 

初めての手紙から十数年、風船のおじいちゃんとおばあちゃんは、ずっと保管して下さったのです。

 

 

それ以後10年間ほど、風船のおじいちゃん・おばあちゃんとの交流はありませんでした。

ところが、つい先日、実家あてに風船のおばあちゃんから電話がかかってきたのです!

私がどうしているのか気になって、電話をかけてみたとのことでした。

 

私はすでに実家を出ているので、電話を受けることはできませんでしたが、

実家から連絡を受け、もう感激!!!

すぐにおばあちゃんに電話をかけました。

 

おばあちゃんは、もう90歳近くになるとのことでしたが、とてもお元気そうな声でした。

おじいちゃんはデイケアに通っていて不在でしたが、ご健在とのこと。

お二人がお元気でいらっしゃることをお聞きして、とても嬉しかったです。

 

なんだかとりとめのない話になってしまいましたが、

植え込みに落ちていた手紙に返信して、

見ず知らずの子どもとの文通に十何年もつきあい、

その子どもの手紙をずっと大事に保管して、

文通が終わった後も十数年、気にかけてくださった

風船のおじいちゃん・おばあちゃんの心遣いに感激しました。

 

こんなおばあちゃんになることを目標に年をとっていきたいと思います。

風船

私も小学校のとき風船を拾ってもらいました!(なつかし~です)
森内先生の現在をお知りになって、きっとおばあちゃんも喜ばれたでしょうね!

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