2013年1月10日 (木)

年賀状

もう今年も10日が過ぎ,36分の1が終わってしまいましたが,

みなさま,いかがお過ごしでしょうか。

 

今回は,年賀状について,思うところを書こうかと思います。

 

 

  人の心が,年の初めに届く国。

 

 

今年の年賀状のキャッチコピーです。

 

とても美しく印象的な言葉で,やっぱり年賀状っていいなあ,と

実感させられる一文です。

 

 

しかし,「人の心」以外のものを届けされられている年賀状も,

たくさんありますよね・・・。

 

 

報道によりますと,『元日配達の』年賀状だけで,

18億9900万通とのことです。

 

とんでもない紙資源です。

 

 

木を切り,紙に精製し,葉書を作り,印刷し,

それを各所で売るために運搬し,店で売却される際には

ビニールなどで包装され・・・

葉書の作成・販売過程でも,燃料や化学繊維など多くの

資源が消費されます。

 

こうして,たくさんの資源と手間をかけて作られた年賀状ですが,

出されたのちは,その多くが焼却されると思われます。

『元日配達だけで』18億9900万通の年賀状の,です。

 

 

もちろん,この年賀状文化によって雇用が生み出されたり,

まさに「人の心」を感じることもあったり,年賀状の「良さ」は

数え上げればきりがないことでしょう。

 

しかし,膨大な紙資源の消費であることもまた,無視できない

事実だと思います。

 

 

エネルギー政策において重大な課題を突き付けられた

今日の日本において,紙資源の浪費もまた避けるべき事態

であると考えることは,少なくとも無駄ではないのでは

ないでしょうか。

 

 

なお,大阪市では,紙ごみを焼却する量を抑えるため,

本年10月1日からは,事業系ごみにおける資源化可能な

紙類の焼却工場への搬入が禁止されるようです。

http://www.city.osaka.lg.jp/kankyo/page/0000171295.html

 

 

 

年賀状の「資源の消費」という側面における弊害については

これまでにも散々論じられているところですし,

今更感もありますが,個人的には,

 

  「人の心」を届けるべきは,今を生きる人だけでは

  ないのでは・・・?

 

後世に美しい国,美しい星を残すなどというと大げさですが,

上記のキャッチコピーを見て,ふとそんなことも考えた

年末年始でした。

紙資源

わりと手紙好きなので、年賀状も含め、紙文化のようなものが先細りになるのも
ちょっと悲しいです。
でも、紙資源の節約も考えていきたいと思います。

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