2012年12月20日 (木)

備えあれば憂いなし

先月11月23日(金)は勤労感謝の日で祝日でしたね。

私は、その頃六甲にいました。

 

同日開催の「KOBE六甲全山縦走大会」にエントリーしていたため、この日は、早朝から山に登っていたのです。

 

この大会は、六甲の山々を1日かけて歩き通すもので、走ることは厳禁とされています。

「縦走」とされているのに何でだろうと思っていましたが、よくよく調べてみると、

 

  「尾根伝いにいくつかの山頂を通って歩くこと」

 

とされていました・・・^^;

はい、自分の考えが浅はかでした・・・

 

歩きで、走るのが厳禁であるとはいっても、その全長は、西は須磨から東は宝塚まで56km(公称)、最高峰の六甲山は山頂931.3mです(神戸市のHPより)。

スタート地点である須磨浦公園から、歩道や山道、山を登っては下りてを繰り返し、栄光のゴール地点、湯本台広場までひたすら歩き続けるのです(もちろん、所々休憩をはさみながらですが^^)。

 

私は、22日の夜に神戸市内のホテルに前泊して、翌朝3時に起床、4時に須磨浦公園まで向かいましたが、既にスタートを今か今かと待ち構えている人達で行列ができていました。

しかも、その日は雨で、レインコートを着た身体やリュックに容赦なく雨が降り注ぎ・・・

 

それでも5時30過ぎ頃にスタートして、7時前頃には雨は一旦止みました。

ただ、雨により身体が冷えたことも重なり、コンディションとしては最悪、山道も所々ぬかるんでいて、足がもって行かれそうになったこともありました。

 

私は普段よりゆっくり歩いていましたが、この大会には、3ヵ所チェックポイントがあり、それぞれ決められた時間内に通過できなければ失格になってしまいます。

肩こりと頭痛、腰や太もも、ひざ、足の痛みと闘いながら、それぞれのチェックポイントを制限時間近くで何とか通過しました。

(途中で心が折れそうになり、「リタイア」という文字も脳裏をよぎりましたが・・・)

 

最後のチェックポイントを通過したときには、既に18時を回っており、付近は暗くなっていました。

夜の山中は本当に真っ暗闇で何が出て来てもおかしくないような独特の雰囲気です。

そこで、自分のヘッドライトによる明りだけが唯一の頼りになります。

 

 

しかし・・・

 

 

何と、自分のヘッドライトが途中で電池切れになってしまい、消えてしまうという憂き目に遭いました。

換えの電池は持って来ていたのですが、如何せんこの暗闇、その場ですぐに換えるということもできません。

どうしようか途方に暮れていたところ、後ろから別の縦走参加者の方と思われる明りが!

 

助かった!!

 

図々しくも、後ろからの明りを頼りに、歩を進めることにしました。

ただ、これだと少し離れてしまったときなどにまた明りを失ってしまいます。

やはり電池を換える必要があります。

かといって、急いでいらっしゃる他の参加者の方に立ち止まっていただいて明りを借りるというお願いをするわけにもいかず・・・

 

そうこう悩みながら(後ろの方の明りに助けられながら)、先に進んでいくと、少し大きな明りがあるではありませんか!!!

 

近付くと、大会主催者側のボランティアの方が明りを手に誘導している光景が。

 

これしかない!!

 

私は、急いでその方に明りを借りることにしました。

結果、電池を入れ替え、もとのクリーンな明りを手に入れることができました。

ボランティアの方には本当にすごく感謝です!

命の恩人です!(大げさか^^;)

 

こうして新たな明りを手に入れた私は、下りが続く山道を転げ落ちるように(!?)歩き抜け、歩道の下り坂も転げ落ちるようにして、何とかゴールに辿り着いたのでした。

 

ゴールにかかる制限時間の40分前というギリギリのタイムでした。

ですので、時間は22時近くになっていたかと思います。

スタートして16時間30分でようやくゴールしたわけです。

 

このように、正に1日がかりのイベントだったのですが、私と一緒に参加された方のうちの1人は、17時過ぎゴールの強者(!)や初参加で19時ゴールというサラブレッドもいました。

 

この大会を振り返って思うのは、

 

 

 ―「備えあれば憂いなし」―

 

 

あの時(ヘッドライトの電池が切れたとき)、換えのヘッドライトがあれば、ポケットからサッと取り出して装着すれば事足りたわけで、怖い思いや不安を抱くこともなかったのです。

大会参加の常連の方に聞くと、換えのヘッドライトを持参している人も多いとのことでした。

 

また、換えのヘッドライトを持っていなくとも、周りが明るいうちに電池を入れ替えておけば途中で明りが消えるというハプニングも生じなかったわけで、なぜ事前に気付かなかったのか、だいぶ凹みました・・・

 

次回参加するときは(参加するのか!?)、この教訓を生かそう!

そう思った一夜でした。

 

ただし、汗をかいたりして着替えが必要になると思い、着替え達を持参したものの、降り出した雨が染み込んで、使い物にならなくなったばかりか、洗濯物のように重くなって私の肩をいじめることになったのは内緒です^^;

ここは防水性のリュックを準備しておくべきでした・・・

 

そして、翌日は全身筋肉痛という2次被害に遭ったのも内緒です(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すごい一日

大変な一日だったんですね。
確かに、備えあれば憂いなし!
(山登りの経験はないですけど)私もしょっちゅう「あ~あ」と思うことがあります。

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