Kindleアプリでかんたん電子書籍生活のススメ
以前,このブログで,電子書籍専用端末のKindleのことが話題になっていましたが,私は最近,Kindleアプリで電子書籍を読むことにはまっています。
Kindleアプリとは,スマートフォンやタブレットPCにダウンロードして使うアプリケーションのことです。これを入れることで,電子書籍専用の端末を持っていなくても,かんたんに電子書籍を読むことができるのです。
具体的な手順は,まず,Android端末ならGoogle Playストア,iPhoneやiPadならAppストアのアイコンを画面上から探して,タップします。するとストアにアクセスできるので,端末のボタンか,画面上から,虫眼鏡のマークを探して,またタップします。次に,出てきた検索ウインドウに,「Kindle」か「キンドル」と入れて検索します。これでKindleアプリが見つかりますので,ダウンロードして下さい。Kindleアプリは無料です。ここまでの所要時間は,たぶん3分ぐらいです。
Googleサジェスト判決の報道に接して
検索エンジンのGoogleには,入力途中に検索ワード候補を自動表示する「サジェスト機能」があります。例えば,「ホリエモン」と入力すると,「ホリエモン ブログ 獄中」など,数組の検索ワード候補が表示され,クリックすると,その検索ワードによる検索結果が表示されます。
この機能に関し,ある個人が米国Google社を訴えていた事件の判決が,4月15日に出ました。原告は,自分の氏名をGoogleの検索ウインドウに入力すると,身に覚えのない犯罪行為への関与を連想させる単語が表示されることから,名誉棄損が成立するとして,表示の差止めと損害賠償を求めていたところ,東京地裁は,Google社に対し,差止めと慰謝料30万円の支払いを命じたそうです。
確かに,「大江弁護士」と検索ウインドウに入力したときに「大江弁護士 業務上横領」という検索ワード候補が表示されたら,普通の人は,大江弁護士が業務上横領をしたか,その嫌疑がかけられていると思うでしょうから,そのような検索ワード候補の表示自体が,大江弁護士の社会的評価を低下させるといえるように思います。
弁護士の異業種参入について
以前、弁護士がバーで法律相談をするとか、法律事務所が寿司屋を経営するとかいった話が話題になったことがありますが、その後あまりそういう噂を聞かなくなりました。実は私も、いつか「ジャズお好み焼きバー」みたいなお店のマスターになって、壁に「法律相談できマス」(注:マスは□に斜線)とか書いてみたりしたいなあと思ったりしているのですが、お好み焼きは換気をどうするか工夫しないと、ジャズバーとは両立が難しそうですね。
それはさておき、知人からちょこちょこ法律相談を受けることが増えてくると、世の中にはまだまだ掘り起こされていない弁護士に対するニーズがたくさんあるんじゃないか、という気がします。わざわざ法律事務所や弁護士会館を訪れるほどではないけれど、身近に弁護士がいればちょっと聞いてみたいことがあって、1回3,4千円くらいなら払ってもいいという人は多いんではないかと。
そのようなニーズをくみ取るべく弁護士が異業種に参入するとしたら、どういうのがいいか考えてみました。
法律家とマンガ
本棚にはその人の人格が現れる、と聞いたことがあります。たしかに、本棚に「キルケゴール全集」とか「罪と罰」とかがずらりと並んでいる人が、スポーツ万能でクラスのリーダータイプ、ということは絶対にないでしょうし(笑)、詩集や画集がたくさん置いてあるなら、その人は感受性が強く繊細な心の持ち主に違いない、と思ってしまいます。
しかしながら、読む本は、その人の意外な一面を見せてくれるということも少なくありません。たとえば、法律家の中には、マンガを好んで読む人がけっこうたくさんいます。
某法学部教授は、「ナニワ金融道」をゼミのテキストに指定していたそうですし、また別の教授は、「ドラゴンボール」の主人公である孫悟空が、さんざん修行に明け暮れたはずの最終回で「オラ、もっと強くなりてえ!」と言っていたことに感動し、自分も研究者として常に向上心を持ち続けなければいけないと誓ったとか。
ある最高裁決定について
今月14日,日本の最高裁のウェブサイトが改ざんされ,アクセスすると島に大きな中国国旗が掲揚された画像とともに,「釣魚島は中国である」等のテキストが表示されるという事件がありました。その後,何日も最高裁のウェブサイトはアクセスできない状態が続き,このエントリを書いている時点でも,最高裁ウェブサイト上の判例検索データベースは利用できないままです。
最高裁は,重要な判決や決定が出ると,その全文をウェブサイト上のデータベースに掲載するので,誰でも判決文にアクセスし,その内容を分析したり,批判したりすることができます。私は,このことはとても重要なことだと思っています。
しかし,今年の7月9日に最高裁が出したある決定については,なぜか掲載されないまま,上に述べたウェブサイト改ざん事件によりデータベースが使えなくなってしまったので,今もインターネット上ではその全文を読むことができません。