2012年9月28日 (金)

ペテン大百科ついに購入

ついに買ってしまいました。

『詐欺とペテンの大百科』

(著 カール・シファキス,訳 鶴田文)

 

中々インパクトのある表紙ですよね。

 

最近図鑑や辞典を見るのがブームで,仕事帰りに本屋によっては,

棚をぐるぐる回っていた時に,このパンチのある本に巡りあいました。

 

なんだこりゃ,という軽い気持ちで本をめくったのですが,

なんと・・・これがまた面白い。

女性の手が伸びるような,おしゃれな本じゃないって??

いやあ,それはそうかもしれないですけど,だって小話がすごいんです。

 

『大百科』と名うっているわけですから,記載は百科事典方式。

「あ行」から始まり「わ行」まで,世界の詐欺・ペテン小話がずっしりと収録されています。

本屋に行ってはパラパラとページを開き,無造作に小話を立ち読みしていたのですが,思い切って購入しました。

 

目にとまったエピソードが,「真面目なスー」。

『1908年,真面目なスーと呼ばれる女性がいました。彼女はまったく笑わない。

そこで,劇場は,彼女を笑わせたことができた者には賞金を出そう,といいます。

しかし誰も成功しない。

その後,劇場は,ブロードウェーのトップコメディアン達にスーを笑わせることができるか,と挑戦状をたたきつけます。

ブロードウェーのコメディアン達は,名を売るチャンスだ,自分の実力なら簡単だ!とばかりに,スーに次々挑戦しますが,スーは,にこりともしない。

そして,スーがブロードウェーを去った後に,コメディアンたちは,あることに気づきます。

「ショーをただでやらされた!!」

トップコメディアンたちにショーをさせるには、本来であれば高い出演料が必要。

彼らは、何日もの間、ショーを無料で観客の前で披露し、タダ働きしていたのです。

後から判明したのは、スーは顔面麻痺で笑うことも,ほほえむこともできない女性だったということでした。』

 

よくもまあ,こんなビジネスを考える人がいたもんだなぁと。

(見世物にされた彼女の心境は・・・と思うと何とも複雑な気持ちなりますね)

 

他にも,火星人パニック,魔女の体重計,葬式追い討ち屋等々。

詐欺の話だけでなく,数々のペテン,悪ふざけ,歴史的間違いなどを収録しています。

何でこんなものにひっかかるんだろう,と思うものもありますし,

もし現代で,同じ事やられたら・・・うっ。と思うものもあります。

 

もう既に21世紀。

デジタル化が進んで,様々な手口の詐欺,犯罪が出てくる世の中ですが,これらは,歴史的に起こった詐欺やペテンをベースに現代風にアレンジしたものではないかな,と本を読んでて感じました。

 

人間の心理を巧くついたペテン師たちの,智略策略。

だまされないように気をつけよ・・・。

 

 

なんかすごそう。

よく美容院に置いてある「誕生日大辞典」(だったかな)くらいしか大辞典系は知らなかったです。
日本版があったら、どんな事件が載りますかね。。。

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