ドラマ「グッドパートナー 無敵の弁護士」、いよいよ終盤へ
前回に続き、私が法律監修をさせて頂いているドラマ「グッドパートナー 無敵の弁護士」のお話です。
ドラマも本日8話まで進み、来週でいよいよ最終話という終盤です。
ということで、内容をここで書きたいのですが、それはできませんので、別の話題を。
今回は、このドラマにおいて、私がどんな関わり方をしていたのかについて、少し書いてみたいと思います。
今回、私は、台本作成前の打合せから台本完成段階まで、法律家の観点から、アイディアを出させて頂いたり、台本内容の検討をさせて頂きました。具体的には、1話ごとに、初稿作成までのアイディア段階の過程では、私の実務経験や知見、実務状況、裁判例等を出させて頂き、ディスカッション等を行っておりました。そして、次の台本という形になってからは、初稿から5~6稿・・・と台本の完成までは、何度も何度も台本を読ませて頂き、用語チェック、法律・裁判例・実務との整合性等について細かく検討して指摘させて頂いておりました。
こうして書くと、きわめて地味な作業ですが(笑)、作品を作る過程に少しで関与することができ、やはり、楽しい業務です。
他方、私は、視聴者の方がこのドラマを見て、弁護士さんってここまでしたり、考えたりしているんだあ、思ったよりも責任感を持って仕事をしているんだなあと感じてもらえたらという思いがあり、「リアルさ」と「弁護士倫理」を意識して法律監修業務をしておりました。
つまり、弁護士業務は、外から見ると、何だか「得体のしれない」ものに感じられるかもしれませんが、実は、地味で、コツコツすることが認められており、そのような業務の上で成果が出てきたりするという弁護士業務の「リアルさ」を少しでも感じてもらえたらなあと思っておりました。また、弁護士は依頼者の人生や命運を左右しうる重要な事柄をあつかっているからこその倫理が要求されるという「弁護士倫理」(だからこそ、頼りがいがある)の側面も少しは見てもらえたらなあと思っておりました。
さて、そんな私の思惑がどこまで実現できたのか、こればかりは、皆様方のご判断に委ねるしかありません。
ということで、本日の8話、来週の最終話9話とぜひぜひご覧くださいませ。
ドラマの監修!
具体的なドラマの監修がどのように行われているのか、非常に興味深く読ませてもらいました!弁護士として、がっつり内容に関わっているのですね。ドラマ、毎週楽しく観ています。最終回となるのが、残念なくらいです!
グッドパートナー
ドラマ「グッドパートナー」を視聴して、疑問に思ったことがあります。このドラマのように弁護士同士の夫婦がそれぞれ敵対する訴訟当事者の代理人を務めることは法的に可能なのでしょうか?
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