弁護士倫理
初めまして、弁護士の田中和也と申します。
私は、大阪弁護士会の弁護士倫理委員会に所属しています。
弁護士倫理とは、弁護士が守るべき倫理のことです。それを具体化したものとして、「弁護士職務基本規程」というものが定められています。
弁護士倫理委員会の活動は、弁護士に対する弁護士倫理の啓発で、具体的には弁護士が受講する弁護士倫理研修の企画と実行をメインに行っています。
このように、弁護士倫理委員会の活動は、非常に内向きなものであり、これまでは市民の方々に向けて発信するような活動は行ってきませんでした。
しかし、弁護士に相談したり依頼したりする方々に適切な法的サービスを提供するために弁護士倫理が求められているという側面もあるので、市民の方々にも知っておいて頂いた方がよいこともあるかと思います。
そこで、今回は、そのようなもののうち2つばかりをご紹介したいと思います。いずれも、弁護士が依頼者から事件を受任する際のものです。
1 受任の際の説明
弁護士は、事件を受任するにあたり、依頼者に対して適切な説明をすべきです。
説明の内容としては、最低限
台風と育児
昨日(9月4日)は、今年最強と言われる台風21号の影響で、各地に大きな爪痕が残りました。
私は、昨日も事務所にいたのですが、建物が揺れるほどの暴風で怖ろしかったです。
帰宅する際には、さまざまなところで樹木が折れていたり、信号機の向きが傾いていたりなどしており、被害の大きさを実感しました。
今日になっても事務所のビルが断水しています。
いまだ停電が続いている地域もあるとのことで、一刻も早い復旧を願います。
さて、ここからは少し個人的なお話になりますが、タイトルの「台風と育児」に従って、お話しさせて頂きます。
(この場を借りてイクメンアピールをしたいがために、若干無理やりな感が否めませんが、ご容赦ください)
私事ですが、現在0歳7か月の娘がおります。
先月より、妻が仕事復帰し、娘を保育園に預けているのですが、平日(火曜を除く)は私がお迎えに行き、その後、お風呂、晩ご飯、寝かしつけをしております。
セクシャルハラスメントは何故起きるか
弁護士の仕事の一つに会社内で存在が指摘されたセクシャルハラスメントやパワーハラスメントについて、会社の依頼を受けて調査・報告をするという仕事があります。
当事者および関係者のヒアリング等を行って事実を特定し、法的に評価していくのですが、女性が被害者となっているセクシャルハラスメントの案件においては女性弁護士の出番が多くなりがちです。
最近、セクシャルハラスメントの加害者の男性にヒアリングを行ったのですが、その中で、「彼女から明確に嫌だと言われたことがなかったので喜んでいると思っていた。」という趣旨の発言がありました。
人の感情には、とても嫌>どちらかというと嫌>どちらでもない>どちらかというと嬉しい>嬉しい、というグラデーションがあると思うのですが、拒否されていない=喜んでいると処理する認知の歪みに思わず言葉を失ってしまいました。
こういう話をすると、「嫌と言わない方が悪いんだ。」という人がたまにいらっしゃいますが、そうではないと思っています。