先に映画を観るか、先に原作を読むか。

  小説好きの私としては、2時間程度の映像は物足りないと思っていましたが、大昔、『ドグラ・マグラ』(原作・夢野久作)をどうやって映像化するんだと思いながら観たところ、故桂枝雀さんの演技などにすっかりやられてしまい、それからは小説とは別に、映画は映画なりのおもしろさがあると思うようになりました。『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』(原作・P・K・ディック)の映画版『ブレードランナー』も、映画だからこそのカッコ良さがあります。

  ちょっと前の『紙の月』(原作・角田光代)も、原作で繊細に描かれていた夫に対する主婦のわだかまりがどこまで出るかと思ったけれど、宮沢りえさん、良かったです。でも、結末はちょっと違う。なので、全体を通しても、映画と原作とは、ちょっと、違う。だいたい、札束が舞う中の宮沢りえさんという宣伝画像がステキ。私としては、小説には出てこない小林聡美さんの役柄がとても良かった。

  これもちょっと前ですが、『嗤う分身』という不思議な映画があり、原作の『二重人格』(原作・ドストエフスキー)を読んだところ、本当にまぁ、あの不気味な両極端な人格を、1人の役者さんが上手く演じてたよなぁと改めて感心しました。

昨年8月に独立開業し、1年がたちました。

独立前との違いは何と言っても、仕事のペースを自分でコントロールできるようになったことです。

週末はできるだけ仕事をせず、2歳になる娘と過ごす時間に充てています。

 

先日は、おかあさんといっしょスペシャルステージ2017in大阪に行ってきました。

しかも、ダブルヘッダーで。

 

午前、お昼過ぎ、夕方と3公演あるうち、私が行ったのは午前と夕方の2公演です。チケットの倍率が高い公演ですし、1日2公演観る猛者はそういないと思います。しかも、2公演ともスタンド席ではなく舞台に近いアリーナ席です。

 

別に私があつこお姉さんの熱烈なファンというわけではなく、諸般の事情により、1回目は1歳になる姪っ子を、2回目は娘を連れてのダブルヘッダーとなったのでした。

 

幼児向けと侮るなかれ、1時間公演で全24曲を歌い切ります。

 

ゆういちろうお兄さんの甘いマスク、

あつこお姉さんのキュートな仕草、

2017年9月4日 (月)

過去から学ぶこと

先月は8月ということで、NHKを主に戦争に関連する様々な番組が放映されていました。

 

その中でも印象深かったのは、「戦慄の記録 インパール」でした。

援蒋ルートの遮断を戦略目的として、日本軍が占領していたミャンマーからイギリスが支配していたインド北東部の都市インパール攻略を目指した作戦「インパール作戦」を描いた番組でした。

 

1 相手の戦力を無視した作戦

2 補給を全く考えない作戦

3 多大な損害については全く考えない作戦

4 作戦失敗を自覚しながらも作戦遂行し続ける上昇部の存在

といった特徴が番組の中では、様々な関係者の証言等から明らかにされ、日本軍の体質を浮き彫りにしていました。

 

そして、中でも驚きでしたのは、作戦失敗が明らかになり、そのことを指摘されながらも、作戦遂行し続けた上層部の存在と戦後も上層部はそのことに無自覚な状態が継続していたことでした。

 

2017年8月31日 (木)

知的財産管理技能士

知的財産管理技能検定を受けに行ってきた。

 

この検定には,1級(特許専門業務),1級(コンテンツ専門業務),1級(ブランド専門業務),2級,3級があり,それぞれ学科試験と実務試験が用意されている。今回,私が受験したのは2級と3級である。

 

合格すると,「知的財産管理技能士」と名乗ることができ(名称は法律上独占が認められている),知的財産分野(特許,商標,著作権等)について,管理能力があることを(国家資格であるため)対外的に証明することができる。

弁護士であれば,(法律事務に含まれることから当然に)知的財産に関する業務についても行うことができるが,「弁護士」という肩書だけでは,顧客からみて,どの分野についての経験が豊富なのか,興味を持っているのかが分からない。この点,ホームページ等のプロフィール欄に「〇級知的財産管理技能士」と記載しておけば,知的財産分野に興味を持って取り組んでいることをアピールすることができるという訳である。

 

2017年8月30日 (水)

弁護士徒弟関係

習い事や学校の恩師はもちろん、日々の些細なことも含め、人生には、その都度、自分を導いて下さる師匠がいますよね。

特に、武道や、日本文化、芸術などの分野には、師匠が存在し、弟子は、師匠から指導を受け、いずれ、自身も弟子を持ち、その教えを継承する。

 

弁護士にも、これに似た徒弟関係があります。

 

弁護士になると、既存の事務所に勤務し、事務所の経営者を師匠と仰ぎ、指導を受けながら、一人前の弁護士を目指します。

 

そこで、一人前になると、自分で、事務所を構えます。のれん分けや、許状のようなニュアンスでしょうか。

やがて、弁護士を雇い、弟子であった者が、師となります。

 

師匠にも師匠がおり、相撲会の一門ように、同門としての輪が広がって行きます。

 

書籍と六法で独学できる法律分野でさえ、こうした徒弟関係があり、書籍からは学べない多くを、この徒弟関係から学んで来ました。

 

これについて、内田樹さんが、上手く書かれていました。

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