傍聴のススメ
弁護士の西塚直之です。
大学で教えていると「裁判を見に行きたいけど、どうすればいいんですか?」と学生から聞かれることがよくあります。
色んな方に裁判を、実際に見てもらうことは有益なことだと思いますので、簡単に傍聴の作法を書きたいと思います。
裁判の中には非公開の手続もありますが、基本的には公開されているので、裁判所にいけば誰でも見ることができます。
芸能人の刑事事件などマスコミがくるような有名な事件は傍聴券(抽選)が必要ですが、ほとんどの裁判では傍聴券はありません。
まずは勇気を出して、裁判所の建物に入ってみましょう。
「いらっしゃいませ」とおもてなしを受けることはありませんが、さりとて警備員から「お客様困ります」と入れさせてもらえないこともないはずです。
なお、日傘・雨傘は法廷に持ち込めないので傘立てにおきましょう。
裁判所に入ったら、1階にある「開廷表」を見ましょう。
ちょっと待って
弁護士の西塚直之です。
弁護士業務の1つとして、市役所や区役所で法律相談をお受けすることがあります。
「先生、今日は全ての枠が埋まってます。」と言われることがたいていで、
それだけみなさん悩みを抱えておられるんだなぁと思います。
相談の中には法律相談ではなく人生相談で終わることもありますが、
とにかく来たときよりも気分よく帰っていただければ、
充実感もひとしおです。
法律相談は、離婚、相続、不動産、労働といろんな話があります。
その中でも私が気になっているのが「債権回収会社から・・・」という相談です。
正当な請求も勿論あります。
しかし、なかには消滅時効を援用すれば支払いを免れることができるのに、
「1万円でもいいから払ってくださいと言われたんですが・・・」とか
「訴えられてしまいました」と
相談に来られる方がいらっしゃいます。
夏休み
前回のブログ執筆から早2ヶ月。今年も下半期突入です。
下半期に突入すると、すぐ学生さんたちにやってくるのが夏休み。
この仕事すると夏休みという概念がほとんど無くなるので、「夏休みだー」とはしゃいでる学生さんたちがうらやましいです。
しかしそんな夏休みを楽しみにしている学生さんたちに立ちはだかるのが「テスト」。前期期末試験です。
学生さんたちもテスト勉強で大変でしょうが、出題者・採点者の側もなかなか大変です。
様々な視点からテストの問題を考え出題し、テストが終われば採点し、成績入力し・・・きっと気付いたらお盆前後。
いまは、成績に異議を申し立てる制度があるので、もしそれがあれば対応することになります。
また、採点・成績入力だけではありません。後期の講義の準備もあります。
大学の非常勤講師をやっている私もご他聞に漏れずそのうちのひとりです。
世間は夏休みでも8月は結構忙しいです。
1日何歩
熊本県・大分県を中心とするこのたびの地震で被害に遭われた方々に
衷心よりお見舞い申し上げます。
さて、最長10連休と言われていたこのGWですが、
私は仕事やら何やらと慌ただしく過ごしていました。
「世間がお休みのときこそ
普段なかなかやりたくてもできない仕事をするんだ。」
と、考えている弁護士は少なくないと思います(私もそのうちのひとり)。
ただ、今クールは弁護士が主役になるドラマが2本あるので、
どんなものか(法律監修はどなたがやっておられるのか)と、
慌ただしい日常のなかでも、時間になるとテレビをつけています。
ドラマ(特にMJが主演の方)を見ているかたは
「弁護士なんてあんなに外を出歩かないんちゃうん?
どうせ空調の効いた部屋で仕事しているんちゃうの?」
と、思われているかもしれません。
でも、意外に弁護士は事務所にいません。
学生に告ぐ
弁護士の仕事は多岐に渡りますが、大学や大学院で教えるという仕事もあります。
その仕事も、その日1回限りというのもあれば、非常勤講師や特任教授などの肩書きで週○回講義を行なうというものまで、幅が広いです。
かくいう私も、大学や法科大学院(ロースクール)で、非常勤講師や弁護士アドバイザー、学習指導教員などの肩書きを頂いて教鞭をとっています(聞くところによると常勤の大学の先生より担当コマが多いという噂ですが、あくまでも噂です…)。
私自身、人に何かを教えるというのが好きなので、とても楽しく仕事をさせてもらってます。
講義をするにあたっては当然準備をしなければいけません。
毎度のことですが、この準備を通じて、自分の勉強が甘いところに気付いたり、頭の悪さを嘆いたりと七転八倒しています。
そうやって色んな感情が入り混じりながら準備をすると、私の場合、だいたい1コマ(90分)あたり、3~6時間程度はかかります。1コマの準備に2桁の時間がかかることもあります。
正直、コスパは悪いです(笑)。