12月9日、カナダで行われたフィギュアスケートの大会、グランプリファイナルで日本の紀平梨花選手が五倫金メダリストのロシアのザギトワ選手を破り優勝しました。

 

2年前、スロベニアの大会でトリプルアクセルを成功、その後近畿ジュニアでトリプルアクセルに挑戦すると聞き見に行ったら見事に決めてくれました。しかし同年の全日本ジュニアは、フリー冒頭のトリプルアクセルで転倒した影響か、後のジャンプが決まらず総合14位の成績でした。昨シーズンの全日本ジュニアはSP6位から逆転で制しましたが、名古屋で行われたジュニアグランプリファイナル、フリーは現地で見ましたがトリプルアクセルは冒頭の1本は決めたものの次が決められず、4位にとどまりました。

 

そして迎えた今シーズン、ついにその素質が開花する日がやってきました。

 

11月9日と10日、広島で行われたNHK杯、9日のSPではトリプルアクセルを決められず5位でスタート。翌10日のフリーは現地で見ることができました。曲は「The Beautiful Storm」。ドラマティックな曲で、何かを予感させる静かなピアノソロからスタートし、最初のアクセントとなる箇所でトリプルアクセル。曲のタイミングと見事にシンクロしてセカンドの3回転も成功し、さらに単独のトリプルアクセルも成功。その後も曲に合った動きが素晴らしく、途中から、これは凄まじい演技となると信じた会場全体が息をのむような緊張感に包まれ、一番最後の要素であるジャンプを決めフィニッシュのポーズをとると会場は熱狂に包まれて総立ちになりました。

 

SPで1,2位だったロシアのタクタミシェワと宮原のフリーの演技はかなりのもので140点台が出たのですが、それでも154.72を出した紀平には届かない。グランプリシリーズデビュー戦で優勝という偉業で、ついにブレイクすることになりました。

 

そしてフランスでの大会を制して迎えたファイナル。SPでついにトリプルアクセルを決め、82.51とこの時点でザギトワを上回る世界最高点で首位発進。続くフリーでは冒頭のトリプルアクセルが両足着氷でダウングレードとなりましたが、これでその日のトリプルアクセルの調子がいまひとつだと考え、続いてはトリプルアクセルを決め続くジャンプを2回転に変え、セカンド3回転を後半のジャンプに回すという冷静さで、見事フリーでも150.61で1位、完全優勝となり、五輪金メダリストを破ったということもあり大ブレイク。凱旋帰国までずっと注目を浴びていました。

 

さてその紀平選手の良さですが、まずは身体面で、下半身だけでなく上半身も強靭なことが挙げられます。ジャンプの回転には上半身の強靱さが必要ですし、またステップも上半身の強靱さがあってこそ大きく魅力的な動きができるわけです。音楽的センスにも優れており、演技構成点の高さにつながっています。

 

またインタビューを聞いても、とても16歳とは思えないしっかりした考え方で、頭の良さがうかがわれます。このまま順調に伸びて行くことと思いますが、まずは今週末に門真で行われる全日本選手権。女子の2日間はチケットを確保できたので楽しみです。

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