お客様のために
F1グランプリという自動車レースがあります。
ヨーロッパ、アジア、アメリカ大陸と世界中を転戦する自動車レースの最高峰です。
先週の週末に、鈴鹿で日本グランプリが開催されました。
その、予選が行われる予定であった土曜日の話。
土曜日に予選が行われるのですが、あいにくの雨。
鈴鹿サーキットの路面には、川ができるほどの大雨で、自動車がレーシング走行をできる環境になく、大勢の観客がいたのですが、結局予選は中止されたのでした。
そのあと、世界中のファンに向けて、各ドライバーやチームスタッフから短いコメントが発信されました。
そのとき、多くのドライバーが口にしていた言葉が、「お客さんに申しわけない」という一言でした。
F1ドライバーは、自らのキャリア、チーム、ひいてはスポンサーのために走っているというイメージが強く、あまり、観客に対して申し訳ないといったコメントが聞けることはありません(もともと、F1ドライバーが謝るような場面は、例えば回避可能な原因でリタイアした時だったりするのですが、その場合、コメントを出さないことも多く、それ故、謝りのコメントが聞けないということもあるのでしょう。)。
新鮮に思うと同時に、顧客を大事にするということは、どの職業でも共通なのだなと、当たり前のことを改めて思ったのでした。
弁護士にとっては、継続して相談をしてくれる顧客は、安定した収入に直結するため(その相談の対価は、顧問料として支払われるのが一般的です)、非常に重要です。
常に、顧客の満足度を最大限にすることを意識する、どこかの小売業ではないですが、顧客至上主義という言葉を忘れずに、仕事をしていきたいものです。
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