予防の大切さ
去年あたりから、大人の風疹が大流行していることをご存知でしょうか?
風疹というと、「こどものころに予防接種受けなかったっけ?」と思う方もいるかもしれませんが、世代や性別によって集団予防接種の空白期間があり、特に20代~40代の男性の感染が多いようです。
私も予防接種を受けていない世代ですが、先週、流行にのって風疹にかかってしまいました。
風疹は妊娠中の女性がかかると、産まれてくるこどもに障害が残る可能性がある病気です。
ですから、感染のリスクがある限り、原則自宅からは出られない状態になってしまいます。
私の場合は、症状は重くなく、仕事が出来ないような状態ではなかったのですが、周りに感染させる可能性があるため、仕事も休むことになってしまいました。
風疹が流行していることは半年くらい前から認識していましたし、予防接種を受けに行く時間はいくらでもあったのですが、問題が顕在化するまでは、ついつい後回しにしてしまいます。
恩師の教え
先週、ロースクール在学中にお世話になった憲法の教授が退官されるということで、送別会に行ってきました。
平日のど真ん中であったにもかかわらず、ロースクールの修了生を中心に60人程集まったとのことでした。
私も在学中2年間にわたってお世話になりましたが、授業外でも学生のために時間と労力を費やすことを全く惜しまない先生で、質問に行けば何時間でも熱心に指導をしてくださり、学生が出すレポートにも非常に丁寧なコメントをくださりました。
授業にしても、学生の指導にしても、正直手を抜こうと思えばいくらでも抜けるし、楽をしようと思えばいくらでも楽をできるように思います。
それでも、この教授は常に全力で学生に向き合ってくれる先生でした。
送別会で多くの修了生が集まったのを見て、教授がいかに多くの学生に慕われていたのかを再認識しました。
裁判のイメージと現実
今年は年末年始の休みが長期になったので、仕事のペースを取り戻すのに随分時間がかかりました。
仕事始めから2週目に入って、やっと慣れてきた感じです。
今週あたりから、裁判に行く日も増えてきました。
法曹関係者以外の人と話をしていると、裁判というと、一般的には刑事裁判のイメージが強いようです。
弁護士をしていると言うと、よく「犯罪者の弁護とかしてるの?」というようなことを聞かれます。
民事事件の裁判でも、裁判所で弁護士同士が激しく議論を交わしているといったイメージを持っている人が多いのかな思います。
あと、弁護士が「異議あり!」って叫んでいるイメージ。
しかし、民事事件では、実際には裁判所でほとんど何もしないということが少なくありません。
民事事件における主張は、基本的には書面でします。
話の伝え方と聞き方
昨日、大阪市内の高校に「法教育出張授業」をしに行ってきました。
大阪弁護士会には法教育委員会という委員会があり、講師として登録している弁護士が、府内の高校に法律問題や弁護士の仕事について話をしに行くという活動を行っています。
その活動の一環で、私も2度目の出張授業の機会をいただきました。
昨日は「裁判員制度」をテーマにお話しをしてきました。
時間帯はお昼休み直後の1時20分から。
授業の真ん中あたりから、一人、また一人と頭が机の上に落ちていきます。
考えてみれば、自分も高校生の頃はほとんどの授業で寝てたなぁなんて思いながら、改めて話を伝えることの難しさを痛感しました。
とはいっても、多くの生徒さんは起きて聞いていてくれます。
そんな中でも、目を見て話を聞いてくれる生徒さんからはかなり勇気をもらいました。
登山者のマナー
先日、南アルプスの北岳という山に行ってきました。
一般的にはそんなに知られていないかもしれませんが、富士山に次いで日本で2番目に高い山です。
以前にこのブログで登山の魅力についてお話しました。
その中の一つ。
日常のストレスを忘れられること。
今回の登山も完全に日常から遮断された時間でした。
かなり運動不足の状態で行ったので終盤はひたすらしんどくて、とにかく早く地上にたどり着きたいということしか考えていませんでした。
旅行に行くといつも終盤は「帰りたくないな~」と気分が沈んでいきますが、山では無事に帰れることが喜びです。
そんな状態ですから、溜まっている起案のことや悩んでいる事件のことも、山の中では頭から消えていました。
山には他にも大きな魅力があります。