二回試験
弁護士になってもうすぐ1年が経ちます。
今からちょうど1年ほど前、二回試験が終わって解放感に浸っていました。
二回試験。
あまり聞きなれない言葉だと思います。
弁護士、裁判官、検察官になるために、司法試験に合格しなければならないことは多くの方がご存知ですが、二回試験の存在はあまり知られていないようです。
司法試験に合格すると、1年間の司法修習という研修期間がありますが、二回試験というのはその司法修習の卒業試験のようなものです。
正式名称は、「司法修習生考試」といいます。
なるほど、これほど味気ない名前では、別名がつくのも理解できます。
では、なぜ「二回」試験なのか。
弁護士など法曹になるために合格しなければならない、司法試験に続く2回目の試験ということで二回試験と呼ばれるようになったようです。
この二回試験、実はかなり過酷な試験です。
試験は、裁判官の立場から民事と刑事を1科目ずつ、検察官の立場から1科目、弁護士の立場から民事と刑事を1科目ずつの合計5科目です。
これを1日1科目、5日間にわたって受けるのですが、1科目の時間がなんと7時間半!
私の受けたときは、朝10時20分開始の夕方17時50分終了でした。
正式には12時から13時までは昼食時間なのですが、昼食時間中の答案作成も認められているため、ほとんどの人は席で昼食を食べながら答案作成を続けます。
ですから実質的には休憩なしの7時間半ぶっ続けです。
こんな試験よく受けたな~と今になると思うのですが、当時は本番と同じ時間帯で毎週答案を書いたりして、感覚をマヒさせていました。
慣れってすごいですよね。
このようなしんどい試験ですから、5日間、合計37時間半にわたる試験を受け終わった時の、解放感、達成感は言葉では説明しようのないものです。
あれからもう1年。
時間が過ぎる速さを痛感しています。
思い出
開放された後、部屋の掃除するのがとても心地よかったです。
今から思うと、本当に貴重な体験でした。
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