弁護士と期限
最近、ベルギーに住んでいる大学時代の友人から、「大阪弁護士会のブログ見たよ」という連絡がありました。
弁護士の世界とは全く関係のない、しかも海外に住んでいる友人が、こうして連絡をくれるのは嬉しいものです。
ここのところ、大阪でもずっとかなり寒い日が続きますが(今週に入って少しマシになりましたが)、ベルギーでは大阪とは比較にならないほどの寒波が来ているそうです。
大雪の影響で、ベルギー国内の渋滞の総距離はなんと1200km(!)に及んだそうです。
間違いなく歩いた方が速いですよね。
時間にうるさい日本でこれだけの渋滞が発生したら、どれだけの大騒ぎになることか。
もちろんベルギーでもかなりの騒ぎになっているのでしょうが。
海外のことを全く知らないのに、「日本は~」とか言うのはおこがましいとは思うのですが、日本はおそらく世界一時間にうるさい国ではないでしょうか。
日本では電車の時間が5分もずれれば、乗客は黙っていません。
という私も時間にはうるさいタイプなので、頻繁に遅れる某鉄道会社の電車に乗るときは、よくイライラさせられています。
「時間」にうるさいということは、おそらく「期限」にもうるさいのが日本の国民性だと思うのですが、弁護士業界では、実は必ずしも「期限」に対する意識は高くありません。
訴訟は多くの弁護士の仕事の中心ですが、民事訴訟は基本的には書面のやりとりです。
書面については、裁判所からだいたい期日の1週間くらい前までに提出するよう「期限」が決められます。
ところが、(私も他人のことを言える立場ではないのですが)なかなかこの期限というのが守られないのが実情です。
最悪期日までには提出すればいいというのが、弁護士の中では暗黙のルールとなってしまっているようです。
「弁護士が書面提出期限を守らないのは裁判所に顕著な事実ですから」と裁判官から言われたこともあります。
私も仕事が溜まって、期限を守れないことが少しずつ増えてきたので、ここらで反省して、このような悪しき慣行に甘えないようにしなければ思っています。
海外の裁判では書面提出期限はちゃんと守られているのでしょうか。
この点でも、日本と海外との違いが少し気になります。
期限
私は期限で仕事が回るタイプなので、
これがないと結構困るかもしれません。
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