弁護士の放課後　ほな行こか～(^o^)丿

弁護士になって丸９カ月が経ちました。

 

怒濤のような９カ月。弁護士になって変わったことは，
毎日晩酌するようになったことでしょうか（笑）

 

思っていたよりも弁護士は，大変な仕事でした。

 

「法廷を，さっそうと風を切って歩く姿・・・」
弁護士としての門出を祝ってくれた修習先の先輩大弁護士は，
うきうきした私の発言を聞いて笑ってましたが，
私自身，ほんの９カ月前の去年１２月を思い出しても，
あ～浮かれてたんだなぁ，なんて思います。

 

 

「お客さん」のニーズは，かなりシビアです。
原則として，相談事はトラブルであり，結果が出なければ離れていきます。
刑事事件であれば，国家権力との対面に立ち会うわけです。
自分が代理人・弁護人として「お客さん」の思いを
主張していかなければ，他に代替する人はいない。

 

ごく当たり前のことかもしてもしれませんが，
それらは弁護士に課せられた，「重い」責任です。

 

先輩方はこれらを全て受け止めて，仕事してはります。
しかも，驚愕するようなパフォーマンスを上げている人が，
たくさんいらっしゃいます。
忙しい人ほど世に求められている，ということを感じます。

また，先輩方の使命感もハンパないです。
「自分たちが先導していかなければならない。」
という気持ちからなのでしょうか。

私の所属する子どもの権利委員会内でも，
他の弁護士の「仕事の仕方」から学ぶことが非常に多いです。

 

それぞれの弁護士業務の中で感じたニーズから，
今社会内でどんな子どもに関する社会資源があるのか開拓していこう，とか，
裁判員裁判の３年後改正では，こんなことを提案したい，とか，
自然と議論が生まれ，役割が分担され，いつまでに何をしていこう，
ということが話し合われていきます。

 

１１月２５日に大阪弁護士会で開催される
近畿弁護士連合会シンポジウムについても，事務局の方が舵を取り，
近畿管内の子どもの権利委員会の方々が調査，報告をまとめました。
来るシンポに備えて，盛り上がっています！

 

 

大阪弁護士会の動きをみても，
 

大阪の刑事弁護を底上げしていこうという気持ちで，
新人の私たちに指導して下さるチャンスを与えてくれています。

 

民法・債権法改正には，大阪弁護士会からこんな提案をしていく，
と多大な労力を割いて動いている方を知っています。

 

被災者支援の話もいち早く湧き上がっていました。

 

その他，個々の弁護士の弁護団活動を見ても，

その情熱と，法的武装を兼ね備えた「力」には圧巻です。
 

 

とにかく弁護士の仕事ぶりは，本当にすごいです！
企業組織ではなく，上下の指揮監督命令関係があるわけでもないのに，
なぜこんなに一致団結できるのか，と純粋に不思議に思う部分もあります。
きっと，一人一人が突き動かされているんだ，という印象を受けています。

 

先輩方が築いてきたその姿勢に，敬虔の気持ちが湧き上がります。

 

そんな姿を見て，私には何が出来るのか，
私か何か力になれることがあるかな，と思ってくるわけなのです。

 

 

そうなんです，だから，やっぱり弁護士は面白い仕事です。
 

へその下３センチの奥の部分で，
たとえ今が自分にとって「圧倒的な経験」であっても，
これは今後のために糧になるから，明日もがんばるかーと思うのです。

 

こんな青二才の感想しかいえない自分ですが，
今しか書けないであろう気持ちを綴る
秋の夜長にワインを添えて。